BOOK

『運のいい人の法則』

一条真也です。『運のいい人の法則』リチャード・ワイズマン博士著、矢羽野薫訳(角川文庫)を読みました。著者はイギリスの心理学者ですが、若い頃はマジシャンとしても活躍しました。 現在は研究者として活動する傍ら、ビジネス・コンサルタントとして企業…

『幸福の習慣』

一条真也です。『幸福の習慣』トム・ライス&ジム・ハーター著、森川里美訳(ディスカバー・トゥエンティワン)を読みました。ブログ『ズルい仕事術』で紹介した本に取り上げられていたので、興味を持ったのです。そういえば、『ズルい仕事術』と本書の版元…

『世界が日本のことを考えている』

一条真也です。『世界が日本のことを考えている』共同通信取材班編(太郎次郎社エディタス)を読みました。「3・11後の文明を問う――17賢人のメッセージ」というサブタイトルそのままの内容です。ブログ『傷ついた日本人へ』の著者であるダライ・ラマ1…

『傷ついた日本人へ』

一条真也です。『傷ついた日本人へ』ダライ・ラマ14世著(新潮新書)を読みました。 著者は、チベット仏教の最高指導者にして宗教界における最重要人物の1人ですね。 1989年には、世界平和への活動などが評価され、ノーベル平和賞を受賞しています。 …

『魂にふれる』

一条真也です。ブログ「『こころの再生』シンポジウム」に書いたように、11日に京都で「東日本大震災とグリーフケアについて」の報告を行ってきました。そのシンポジウムの内容と関連の深い本を読みました。『魂にふれる』若松英輔著(トランスビュー)と…

『心のケア』

一条真也です。ものすごい豪雨の中、北九州に帰ってきました。 これまで北九州に豪雨が降ったときは出張で不在のことが多かったですが、今日だけはもろに直撃されました。本当に、「これまでに経験したことがない大雨」でした。 さて、ブログ「『こころの再…

『無縁社会から有縁社会へ』

一条真也です。ブログ「無縁社会シンポジウム」で紹介した今年1月18日の座談会は、各方面から大きな反響を呼びました。(社)全日本冠婚葬祭互助協会(全互協)の主催で、「無縁社会を乗り越えて〜人と人の“絆”を再構築するために」という新春座談会でし…

『魂は存在するのか?』

一条真也です。『人は老いて死に、肉体は亡びても、魂は存在するのか?』渡部昇一著(海竜社)を読みました。ずいぶん長いタイトルですが、帯には著者の顔写真とともに「碩学、渡部昇一が生涯をかけて追究した人間の死と魂の存在についての思索の書」とあり…

『「修養」のすすめ』

一条真也です。『「修養」のすすめ』渡部昇一著(致知出版社)を読みました。 著者の本は、これまでこのブログで多数紹介しています。サブタイトルは「人間力を高める」で、表紙には読書に耽る著者の横顔の写真が掲載されています。 人間力を高める 本書の帯…

『本の運命』

一条真也です。『本の運命』井上ひさし著(文春文庫)を読みました。 わたしは読書論の類に目がないのですが、大満足のうちに一気に読み終えました。 いやあ、こんなに面白かった読書論は久しぶりです。 渡部昇一著『知的生活の方法』以来ではないでしょうか…

『巨人たちの本棚』

一条真也です。『巨人たちの本棚』久我勝利著(光文社)を読みました。 「偉大な経営者はこんな本を読んでいた」とのサブタイトル通り、歴史に名を残した経営者たちの愛読書を紹介した本です。著者によれば、「実業界の巨人たちによる読書案内」であり、「彼…

『脳を創る読書』

一条真也です。東京に来ています。 今日は、全互連の理事会および全互協の広報・渉外委員会が開かれました。 明日は全互協の理事会ですが、九州北部では大雨が続いているそうで、心配です。 さて、『脳を創る読書』酒井邦嘉著(実業之日本社)を読みました。…

『「処方せん」的読書術』

一条真也です。 『「処方せん」的読書術』奥野宣之著(角川oneテーマ21新書)を読みました。 著者は、デビュー作の『情報は1冊のノートにまとめなさい』、第2作の『読書は1冊のノートにまとめなさい』(ともにNanaブックス)がいきなりベストセ…

『街場の読書論』

一条真也です。『街場の読書論』内田樹著(太田出版)を読みました。 著者は、言わずと知れた現代日本の「知」のフロントランナーの1人です。 このブログでも、これまで著者が書いた本をたくさん紹介してきました。 笑って学べる最強読書エッセイ! 帯には…

『呪いの時代』

一条真也です。ブログ『願力』で、私的な欲望の追求は「呪い」に通じると書きました。 ということで、続いて『呪いの時代』内田樹著(新潮社)を読みました。 ブログ『現代人の祈り』で紹介した本において、著者は釈徹宗氏、名越康文氏とともに「呪いと祈り…

『願力』

一条真也です。『願力』長谷川理恵著(マガジンハウス)を読みました。 いま、ものすごく話題になっている本ですね。いろんな意味で・・・・・。 「愛を叶える心」というサブタイトルがついており、結婚に至るまでの1人の女性の想いが綴られているというこ…

『へルタースケルター』

一条真也です。『ヘルタースケルター』岡崎京子著(祥伝社)を読みました。 7月14日から公開される沢尻エリカ主演映画の原作コミックです。 初めて読んだつもりでしたが、途中で以前読んだことがあることに気づきました。 たしか、そのときは絵が雑に感じ…

『「すみません」の国』

一条真也です。『「すみません」の国』榎本博明著(日本経済新聞出版社)を読みました。 著者は、1955年生まれの心理学者で、ブログ『「上から目線」の構造』で紹介した本がベストセラーになりました。 日本人の“お約束”の深層構造とは? 本書の帯には、…

『帝国の時代をどう生きるか』

一条真也です。『帝国の時代をどう生きるか』佐藤優著(角川書店)を読みました。 「知識を教養へ、教養を叡智へ」というサブタイトルがついています。このサブタイトルがわたしのハートにヒットして本書を読んだのですが、内容は少々違った印象でした。 知…

『マイケル・サンデル 大震災特別講義』

一条真也です。『マイケル・サンデル 大震災特別講義』マイケル・サンデル著、NHK「マイケル・サンデル 究極の選択」制作チーム編(NHK出版)を読みました。 ブログ「マイケル・サンデル白熱教室」に書いたように、先日はサンデル教授の特別講義を体験…

『陰謀史観』

一条真也です。『陰謀史観』秦郁彦著(新潮新書)を読みました。 「陰謀」をテーマにした本を取り上げるのは、ブログ『陰謀論にダマされるな!』、ブログ『世界の陰謀論を読む』で紹介した本に続いて3冊目です。 その中でも、本書は最も硬派な印象を抱かせ…

『世界の陰謀論を読み解く』

一条真也です。『世界の陰謀論を読み解く』辻隆太朗著(講談社現代新書)を読みました。 ブログ『フリーメイソン』、ブログ『陰謀論にダマされるな!』にも書いたように、わたしは陰謀論というものに強い関心を抱いています。 同時に、それを丸ごと信じてし…

『「自己啓発病」社会』

一条真也です。『「自己啓発病」社会』宮崎学著(祥伝社新書)を読みました。 もうタイトルだけで、強く興味が湧いてくる本ですね。 著者は、グリコ・森永事件の犯人「キツネ目の男」と疑われたこともある宮崎学氏。 1945年に京都のヤクザ組長の子として…

『「有名人になる」ということ』

一条真也です。『「有名人になる」ということ』勝間和代著(Discover携書)を読みました。 最近では、本を出すたびに賛否両論の嵐を巻き起こす著者ですが、これはまた刺激的なタイトルで来ましたね。帯には、漫画家の西原恵理子さんのイラストととも…

『ズルい仕事術』

一条真也です。『ズルい仕事術』勝間和代著(ディスカバー・トゥエンティワン)を読みました。 著者の本を読んだのは、『読書進化論』(小学館新書)を読んで以来で2冊目になります。『読書進化論』を読んだのは、『あらゆる本が面白く読める方法』(三五館…

『刑務所なう。』

一条真也です。東京から帰ってきました。北九州なう。 『刑務所なう。』堀江貴文著(文藝春秋)を読みました。 「ホリエモンの獄中日記195日」というサブタイトルがついています。 そう、本書はライブドアの粉飾決算事件で、旧証券取引法違反の罪に問われ…

『私、社長ではなくなりました。』

一条真也です。『私、社長ではなくなりました。』安田佳生著(プレジデント社)を読みました。 33万部を超えるベストセラーになった『千円札は拾うな。』を書いた著者のことは知っていました。そして、著者が経営する採用代行会社のワイキューブからは何度…

『死ぬことを学ぶ』

一条真也です。『死ぬことを学ぶ』福田和也著(新潮新書)を読みました。 著者の本を読むのは久しぶりです。かつて、著者の『なぜ日本人はかくも幼稚になったのか』(角川春樹事務所)を読んで大いに共感しました。 また、日本浪漫派をはじめ、昭和天皇、石…

『乱反射』

一条真也です。『乱反射』貫井徳郎著(朝日文庫)を読みました。 ブログ『慟哭』、ブログ『夜想』の問題作に続き、現代ミステリーの旗手がまた凄い小説を書きました。なんと、最初から殺人事件の犯人がわかっているのです。 残された父親の慟哭を聞け! 帯に…

『夜想』

一条真也です。『夜想』貫井徳郎著(文春文庫)を読みました。 「夜想」といえば、ペヨトル工房発行のカルト雑誌を思い浮かべます。 人形とか標本とか吸血鬼とか、なんというか澁澤龍彦の幻想的な世界をさらにディープにしたような内容で、かつてはわたしも…