読書には魔法の定規を

一条真也です。

あらゆる本が面白く読める方法』(三五館)が、おかげさまで好評のようです。
わたしの本に対する熱い想いを告白したラブレターのような本です。


                     本へのラブレター


その中で、アーチルーラーという定規を紹介しています。

「わたしの方法論を具体的に申しあげますと、ゼブラの赤インクの油性ボールペン『ニューハード』と『アーチルーラー』という定規を使っています。これは曲線の形に曲がった定規で、本のページも指も赤インクで汚れずに済む構造になっています。もはや、わが読書に手放せないスグレモノです。」(p.42)

刊行後、アーチルーラーに対する反響が大きくて、びっくりしました。
ブログなどでも、よく『あらゆる本が面白く読める方法』と一緒に取り上げられています。
もともと、読書家で知られるゼンリンプリンテックスの大迫益男会長からプレゼントされたのが、アーチルーラーとの出会いです。

読書の際に、わたしは赤のボールペンで本に傍線を引く習慣がありました。
わたしの場合は、本を書くための参考文献として使えるところも大きいのですが、とにかく本には傍線を引きます。
自分の心が動いたところ、面白いと思ったところ、初めて知ったところ、大事だと思ったところ、なんでもかんでも赤線を引く。

一時は小説にまで気になる部分には赤線を引いていたことがありました。
さすがに、それだと小説を読むのに赤線引きで読書が中断されて集中できません。
それと、やはり変なので、小説の場合は「赤線廃止条例」を自分で出しました。(笑)

そんな「赤線のポン引き男」ならぬ「赤線引き男」のわたしでしたが、いつも指先がインクで汚れて困っていたのです。
絶対に指が汚れないアーチルーラーは、わたしにとって魔法の定規でした。その後、メーカーに直接注文して何十本も買い求め、親しい方々にもプレゼントしてきました。

明太子や塩辛があれば白い御飯が何杯でも食べれるように、アーチルーラーがあれば、本が何冊でも読めます。
そして、本の内容がズブズブ頭の中に入ってくるような気がします。
いつか、『アーチルーラー読書術』という本を書きたいと思います。
そのときは、ぜひ本物のアーチルーラーを付録にしたいですね。


                  アーチルーラーは魔法の定規


2010年2月18日 一条真也