癒しの短歌

一条真也です。

短歌は日本の「こころ」です。
日本最初の歌を詠んだのはスサノオノミコトとされています。
怪蛇ヤマタノオロチを退治した後、次のような歌を詠みました。
八雲立つ 出雲八重垣 妻込みに 八重垣造る その八重垣を」
これが和歌の第1号のようです
神も歌を詠めば、人間も詠む。
万葉集』『古今和歌集』の時代から、日本人はさまざまな「こころ」を歌に詠み込んできました。5・7・5・7・7のリズムは、日本人の心の奥底にメッセージを届ける不思議な力を持っています。
かくいうわたしも、庸軒の名で、日々、いろんな歌を詠んでいます。
昨夜、京都は祇園のお好み屋さんの手洗いで、なつかしい短歌を見つけました。


                  短歌は日本の「こころ」です


「忙ぐとも 心静かに舵とりて 外に漏らすな 櫓のしぶき」
男性ならば、わかると思います。
昔は飲食店などでよく見かけた歌です。
「忙ぐとも」は「急ぐとも」ですね。
「櫓のしぶき」以外に「松茸の露」というバージョンもあります。
久しぶりに見て、なんだか癒されました。
いやあ、短歌って本当にいいものですね!


2010年2月22日 一条真也