経営者研究会

一条真也です。

今日は、全国冠婚葬祭互助会連盟(全互連)の経営者研究会が品川プリンスホテルで開催されました。全互連は文字通り、互助会の全国団体です。
わたしは、この全互連の副会長なのです。
100名を超す多くの参加者に集まっていただき、会は盛大に行われました。

                副会長として閉会の挨拶をしました


監査法人で有名なトーマツから講師の先生をお招きしました。
トーマツベンチャーサポート株式会社の代表取締役である古賀氏です。
古賀氏の講演は、財務中心の話かと思いきや、経営者として最も大切な理念についても触れられ、大変勉強になりました。
会社が成長するためには組織力、計画性、計数が重要であるという指摘も納得しましたが、何よりも社長の「志」が最重要というお話の内容には大いに感銘を受けました。
古賀氏は40年近い監査人生を歩んで来られましたが、その豊かな経験をもとに、経営者のために本当に心に染みる原理原則をたくさん紹介していただきました。
たとえば、「顧客を大切にすることが原点」だとか「自分だけが儲けようという考えには弱さがある」といった原理原則です。


そして、経営の神様である松下幸之助さんの言葉もたくさん紹介していただきました。
たとえば、『リーダーになる人に知っておいたほしいこと』松下幸之助述・松下政経塾編、PHP研究所)からの次のような言葉です。
「成功する人とは、頭がよく勤勉であっても、必ずしも成功しない。何やしらん人を引きつけるような魅力があって、他にもさまざまな要素があって、それで成功しているんです。その条件とは、「運」と「愛嬌」、その上での賢さ、勤勉さなどの能力でしょう。」
「会社には経営理念があります。人間でいうと「志」のようなものです。これを常に忘れず、常に自問自答し、身につけて、100%実行できるように精進する。このことなくして、真のリーダーの育成はできないでしょう。」
「『知識ではなく知恵』、知識で分かるのではなく、心でわかる、つまり『悟る』ということです。日常の些細なことを大事にし、それに真剣に取り組むことが必要です。具体的には『掃除』の大切さを説きました。」


すべてが普遍の真理であり、経営者にとっての金言であると思います。
研究会終了後の懇親会で古賀氏とお話させていただきましたが、わたしが「松下幸之助の言葉には重みがあり、真実がある。まったく古くなっていない」と申し上げたら、「その通りです」と言って下さいました。
『リーダーになる人に知っておいてほしいこと』はPHP研究所さんから送っていただいて、わたしの愛読書でしたので、古賀氏のお言葉をお聞きして、嬉しくなりました。
懇親会でも業界の仲間と情報交換し、二次会では品川プリンスホテル最上階のBAR「トップ・オブ・品川」で、大いに盛り上がりました。
わたしも、大ぶりのグラスにたっぷりと注がれたジン・トニックをしこたま飲みました。
志を同じくする同志たちと楽しいお酒を飲めて、心地よく酔えた幸せな一夜でした。

                 経営者としての基本を教えてくれる本


2010年3月17日 一条真也