『葬式は必要!』

一条真也です。

これでブログが200本目になりました!
2月14日のバレンタインデーに開始したので、66日目で200本到達です。
1日平均で約3本書いたことになりますね。いつも、ご愛読ありがとうございます。
これからも、つれづれなるままに書きますので、よろしくお願いします。
さて、話は変わります。お待たせしました!いよいよ出ました。
本日、新刊『葬式は必要!』(双葉新書)が発売されました。


                 最期の儀式に迷う日本人のために


このブログを読まれている方には、本書誕生の経緯はよくご存知のことと思います。
2月19日のブログで、初めて『葬式は、要らない』を読んだ感想を書きました。
そして、『葬式は必要!』というアンサーブックを書かねばと思い立ちました。
3月4日のブログで、出版が決定したことを報告しました。
3月14日のブログで、脱稿を報告しました。
4月17日のブログでは、『1Q84』BOOK3の感想とともに、見本が完成したことをお伝えしました。
そして今日、ようやく晴れて発売となったわけです。


わたしは、わが社のためでも業界のためでもなく、日本人のために本書を書きました。
今こそ、葬式の持つ深い意味を知らなければなりません。
儀式には力があります。そう、「かたち」には「ちから」があるのです。
愛する人を亡くした人の心は不安定に揺れ動いていますが、そこに儀式という「かたち」のあるものを押し当てると、不安が癒されていきます。 
親しい人間が死去する。その人が消えていくことによる、これからの不安。残された人は、このような不安を抱えて数日間を過ごさなければなりません。
心が動揺していて矛盾を抱えているとき、この心に儀式のようなきちんとまとまった「かたち」を与えないと、人間の心にはいつまでたっても不安や執着が残るのです。
この不安や執着は、残された人の精神を壊しかねない、非常に危険な力を持っています。この危険な時期を乗り越えるためには、動揺して不安を抱え込んでいる心に、ひとつの「かたち」を与えることが求められます。
まさに、葬儀を行なう最大の意味はここにあります。
無縁社会」が叫ばれる今日この頃、多くの人々と縁を結び、旅立ってゆく「葬式」という人生の卒業式の意味はますます大きくなっています。
そんな考えや思いをまとめてみました。
葬式は必要!』、ご一読下されば幸いです。


2010年4月20日 一条真也