「トイレの神様」

一条真也です。

今朝の東京は、とても良い天気です。
なんと、気温が22度もあります。
今回だけは、コートを持ってこなくて良かった!
TVをつけて朝のニュースを観たら、ママさん宇宙飛行士の山崎直子さんが無事に地球に帰還しましたね。「自分のミッションを果たして帰ってこれたことが嬉しい」という言葉に、とても重みがありました。「地球の重力が心地よい」というコメントも名言です。
山崎さんは、帰還後すぐにご主人と結婚式をあげようとされたそうですが、なかなか許可が下りないそうです。やはり、アメリカでは結婚式というのはキリスト教の厳粛な宗教儀礼なのですね。でも、早く山崎さん夫妻の願いがかなうといいと思います。
宇宙から帰ってきて結婚式なんて、素敵な話じゃありませんか!
それから、「とくダネ!」に植村花菜サンが出て、「トイレの神様」を歌っていましたね。 


ラジオで人気が出た歌だそうですが、わたしも初めて聴きました。
おばあちゃんとの心の交流を歌った、とてもハートフルな歌ですね。
「いいなあ」と思った点は2つあります。
ひとつは、トイレに神様がいるという日本人の信仰が「いいなあ」ということ。
日本の神様は、「八百万の神々」です。もう至るところに神様がいるのです。
かまど、玄関、風呂、日本の家の中にも多くの神様がいます。もちろん、トイレにも。
トイレには美人の神様がいるとされていますが、これは家の中での役割分担を神々がする会議で決められたそうです。
化粧をするのに時間がかかった女神が会議に遅れ、最後に残されたトイレしか残っていなかったというのです。
面白い話ですね。日本各地には、妊婦がトイレ掃除すると可愛い赤ちゃんが生まれるなどの信仰があるようです。



それから、もうひとつ、「いいなあ」と思ったこと。
それは、おばあちゃんと孫娘が仲が良いことです。
お年寄りと子どもは相性がいいですよね。
お父さんやお母さんは、なにかと忙しくて構ってくれなくても、おじいちゃんやおばあちゃんは、いつでも色々なことを教えてくれる。
原始社会から近代に至るまで、いや、近代社会にあっても沖縄やアイヌや世界各地の民族社会では、子どもはおじいさんやおばあさんの生まれ変わりと信じられてきました。
子どもは祖父母の生まれ変わりという観念は、古い民族社会において根強く残されてきたのです。
沖縄には「ファーカンダ」という方言があります。
「孫」と「祖父母」をセットでとらえる呼び方です。
これは、親子、兄弟という密接な人間関係を表わすものと同様、子どもとお年寄りの密接度の重要性を唱えているものと考えられます。
高齢化社会に向けて、増え続けるお年寄りたち。
逆に減り続け、街から姿が消えつつある子どもたち。
その両者を「ファーカンダ」という言葉がつなげているのです。
「ファーカンダ」は、「ファー(葉)」と「カンダ(蔓)」の合成語とされますが、それは、葉と蔓との関係のように、切っても切れない生命の連続性を示しています。
それは生命にとって一連の出来事なのですね。



トイレの神様」では、トイレには美人の神様が住んでいるから、トイレ掃除をしていれば「べっぴんさん」になれるし、「気立てのいいお嫁さん」になれると歌っています。
「べっぴんさん」とか「気立てのいいお嫁さん」って、いい言葉ですよね!
わが二人の娘たちにも、そうなってほしいものです。
わが家の風呂掃除はいつも娘たちにやらせているのですが、トイレ掃除は家内がやっています。これからは、娘たちにトイレ掃除をさせようかな?
これから「出版界の青年将校」こと三五館の中野長武さんと打ち合わせをしてから、テレビ東京の本社に向かいます。
それでは、行ってきます!


2010年4月21日 一条真也