フォトグラファー

一条真也です。

おかげさまで、新刊の『また会えるから』が好評のようです。
愛する人を亡くした人のためのグリーフケア・フォトブックです。
わたしの詩と一緒に沖縄在住の写真家・安田淳夫さんの作品が掲載されています。
この写真が、どれも素晴らしい!
はっきり言って、わたしの詩が完全に写真に喰われています。
本書の反響はなかなか大きく、精神世界ファンに人気の高いブログ「Beautiful Life」でも本書が紹介されていました。


                      安田淳夫さん



沖縄にあるわが社のセレモニーホールでは、いずれも館内に安田さんの写真を飾っています。太陽や月や海を写した自然の写真ばかりです。
わたしの持論なのですが、セレモニーホールには絶対に人物画を飾ってはいけません。
もし、いわさきちひろの少女の絵を飾っていたとしたら、小さな娘さんを亡くした親御さんがその絵を見たとき、どう思うでしょうか。
死別の悲しみの底にあるとき、故人を思い出すような可能性のある人物画はタブーだと思います。
その反対に、自然をテーマにした写真や絵画は、悲しみを癒す力を持っています。
つまるところ、人間の心が悲しみや苦しみにとらわれているとき、圧倒的な大自然をイメージすることが一番なのです。
大自然を前にしたとき、人間界を超越したさらなる大きな世界があることに気づき、人間の悩みがいかに小さなものであるかを思い知るからです。
その意味でも、安田さんの自然写真は、悲しみを癒す写真として完璧ですね。


                    「朝日」(安田淳夫)


                    「満月」(安田淳夫)



安田淳夫さんは、フォトグラファーとして活躍されるかたわら、那覇市にある「フォートプラザ」という写真スタジオの社長さんでもあります。
「フォートプラザ」さんとはサンレー沖縄の発足当時からのお付き合いで、冠婚葬祭の写真を中心に撮影していただいています。
安田さんはまた、マルチ・アーティストとしても知られ、絵画や陶芸でも素晴らしい作品を多く生み出してきました。
わが社の佐久間進会長は安田さんの大ファンで、「安田淳夫は沖縄で最高の芸術家だ!」といつも言っているほどです。
安田さんは、佐久間会長の著書『わが人生の八美道』(現代書林)でも美しい写真を提供してくれました。
親子二代で安田さんの写真とのコラボが実現できたことは大きな喜びです。
ちなみに『わが人生の八美道』も『また会えるから』も、ともに「出版寅さん」こと内海準二さんが編集して下さいました。こちらも親子二代でお世話になりました。


                親子二代でのコラボが実現しました



写真にしろ絵画にしろ陶芸にしろ、安田さんの作品をながめていると、とても癒される思いがします。おそらく、それは安田さん自身の人間性から来るものなのでしょう。
沖縄に出張したときは、よく安田さんと飲むこともあります。
安田さんは、いつも目を輝かせて、さまざまな話をしてくれます。どれも心に残るいい話ばかりで、安田さんが本当に純粋な心の持ち主であることがよくわかります。
そんな安田さんは、まだ独身です。もしも、ご関心のある女性がいらっしゃいましたら、「フォートプラザ」(TEL:098−871−4445)まで御連絡を!


2010年4月23日 一条真也