美の商人

一条真也です。

東京に来ています。
明日の日曜日、千葉県富津市で祖母の法要と墓参りがあるのです。
早朝に父と弟と一緒に行く予定なので、今日から東京入りしました。
父と羽田空港のカレースタンドでランチを済ませてから、わたしは銀座に向かいました。
銀座三越のすぐ隣にある画廊「晶アート」を訪れるためです。


                     大川原有重さん


この「晶アート」のオーナーである大川原有重さんという方が、最近、わたしをよく自身の
ブログ「大川原有重の日記」で取り上げて下さるのです。
最初は、拙著『ハートフル・ソサエティ』(三五館)に出てくる「宇宙」についての文章を紹介していただきました。わたしの宇宙観や死生観に共感していただいたようです。
また、丁重なメールもいただき、拙著をご愛読下さっていることを知りました。
さらには、ブログ「大川原有重 春夏秋冬」で「会いたい人」とまで書いていただき、ぜひ一度お会いしたいと思っていたのです。
大川原さんのブログを読むと、いつも驚かされます。
その博覧強記ぶり、教養の豊かさがハンパではないからです。
それもそのはず、大川原さんは人並みはずれた読書家なのです。
今年も、600冊の本を読む計画が進行中だとか。
わたしの存在も、拙著『あらゆる本が面白く読める方法』(三五館)で知られたようです。
福島の18代続いた名家の長男として大変な重圧を受けながら、大川原さんは若い頃から画廊ビジネス他で成功を収められ、現在は銀座のど真ん中の超一等地にお店を構えられています。
企画される展覧会なども、すべて時代の流行や売れ筋などは無視されて、完全にご自身が好きな作家や作品のみを選ばれているようです。
自分の感性に合った芸術作品のみを身の周りに集め、世の人々に提供する。
大川原さんとお話して、わたしは「画廊のオーナーさんは、なんという心の贅沢をしているのか!」と感服しました。まさに、「美の司祭」そのものです。
今日も金澤翔子さんという素晴らしい芸術家を紹介していただきました。


2010年6月26日 一条真也