iPadと二宮尊徳

一条真也です。

最近、購入したモノが2つあります。
iPadとブロンズ製の二宮尊徳像です。値段は同じくらいでした。
読書の秋に向けて、わたしの知的生活を支える両雄です。(笑)


                      両雄、並び立たず?


iPadは、「出版界の丹下段平」こと三五館の星山佳須也社長とお会いしたとき、星山社長がスイスイと使いこなしておられたのに刺激を受けました。
失礼ながら、星山社長はアナログ人間の匂いがプンプンする人です。
その人が、赤坂見附のエクセルホテル東急のラウンジで、翌日に人と待ち合わせているという新横浜駅周辺の地図をiPadで熱心に調べておられたのです。
出版界の青年将校」こと三五館の若頭である中野長武さんも、そんな親分を頼もしそうに見つめていました。わたしは、アナログ人間である星山社長のデジタル・モード丸出しの姿に強い衝撃をおぼえ、早速、ソフトバンクのショップに申し込んだのであります。
出版寅さん」こと内海準二さんによれば、「iPadがあれば、もうモバイルは要らないよ」とのことだったので、とても楽しみにしていました。
というのも、出張のたびにパナソニックのノートパソコンを持ち歩く不便さから解放されると思ったからです。しかし、実際に所有してみると、MAP機能やインターネットを開くのには便利ですが、書く作業はとても不便でした。
原稿の執筆はおろか、ブログの記事を書くことさえほとんど無理です。
もっとも、それは、わたしの過剰なブログの話です。(笑)いま流行の「ゆるブログ」と呼ばれる、写真だけとか、短い文章が2〜3行といったものなら問題ないでしょう。
iPadには「iBooks」というものも搭載されていて、これで電子書籍も読めるそうです。
なぜか最初から『くまのプーさん』の原書のデータだけが入っていました。



iPadだとかキンドルだとか、本当に大変な時代になってきました。
いよいよ本格的な電子書籍の時代が到来したことを実感します。
しかしながらその一方で、わたしの書斎の机の上にはネット通販で購入した二宮金次郎の幼名で知られる二宮尊徳像も置かれています。
石田梅岩の「心学」の思想を受け継いだ尊徳こそは、福澤諭吉内村鑑三柳田國男賀川豊彦といった偉人たちが心からリスペクトしていたという正真正銘の偉人界の大物です。そして言うまでもなく、日本人の読書生活におけるシンボル的存在です。
背に薪を担いで本を読みながら歩くという、あの永遠不滅のスタイルにはシビレます!
なんだか、iPadの操作に苦戦しているわたしに向って、机の上の尊徳像がテレパシーで話しかけてくるような気がしてきます。
「おい、そんなもの信じると、ロクなことないぞ!」
「ネットばかり見ていないで、本を読めよ!」
そして、「とにかく、浮かれんなよ!」と言っているような気がするのです。(笑)


2010年9月1日 一条真也