悪魔のうた♪

一条真也です。

悪のうた♪」について考えていたら、「悪魔」というキーワードが浮かんできました。
そこで今度は、「悪魔のうた♪」をご紹介したいと思います。
わたしがカラオケでよく歌うのが、「悪魔がにくい」です。
「ハチのムサシは死んだのさ」と並ぶ、平田隆夫とセルスターズの名曲です。
エド山口モト冬樹の兄弟もカバーしましたが、大人の色気がプンプン匂う曲ですね。
歌い終わった後、わたしは必ず本名の「佐久間」を持ち出して、「『アクマがにくい』だからね、『サクマがにくい』じゃないからね」と言い添えるのでありました。(笑)


あと、「悪魔」というフレーズが出てくる歌といえば、キャンディーズの「やさしい悪魔」が思い浮かびます。キャンデーズの3人は、網タイツというセクシーな衣装でこの歌を歌っていました。その頃、小学生だったわたしは、3人の中ではランちゃんが好きでした。
本名の「佐久間」が「悪魔」の響きに似ていることから、網タイツの美女たちが「あの人は、さ〜く〜ま〜、私をとりこにする」と歌っているようで、ドキドキした記憶があります。
ということは、「サクマがにくい」のダジャレは、この幼少体験の影響ですな。(微苦笑)
「だから何?」と言われれば困ってしまうのですが。(苦笑)
すみません、何でもありません。(泣笑)


さて、「悪魔」を英語にすれば、「デビル」です。
「デビル」といえば、永井豪の「デビルマン」ですね。
悪魔という存在は、もともとゾロアスター教が生んだものだとされています。
ゾロアスター教は世界最古の一神教ですが、その後に登場した一神教、すなわちユダヤ教キリスト教イスラム教にも多大な影響を与えました。
そして、「デビルマン」こそは、人類に新しい悪魔のイメージを与えた画期的な作品だと思います。悪魔の悲しみや苦しみを、これほど描き切った作品は、過去の西洋文学の歴史を見ても見当たりません。特に、「デビルマン」のラストシーンは、日本のマンガ史に残るほどの崇高で威厳に満ちたものとなっています。


わたしは「デビルマン」の大ファンでした。だから、『世界の幻獣エンサイクロぺディア』(講談社)で、コラボをさせていただいたときは本当に嬉しかったです。
憧れの「永井豪」と「一条真也」の名前が並ぶなんて、本当に夢のようでした。
永井豪とダイナミック・プロといえば、「デビルマン」をはじめ、「手天童子」「凄ノ王」などを生み出した日本最高の幻獣クリエイターです。
表紙は永井先生ご自身が描かれ、本書に登場する多くの幻獣のイラストはダイナミック・プロの精鋭陣のみなさんが描いて下さいました。
世界の幻獣エンサイクロぺディア』は「世界編」と「日本編」に分かれ、幻獣108体を各10タイプにカテゴリライズし、徹底解説しました。
「世界編」には、ドラゴン、ユニコーンケンタウロス、グール、マーメイド、サタン、ウィッチ、ヴァンパイア、ビースト、アンドロイドが収録され、「日本編」には、龍、鬼、天狗、河童、人魚、狐、狸、猫、蛇、幽霊が収められています。
それぞれの項目はさらに細かく分かれていきますが、わたしは、西洋の幻獣を「モンスター」、東洋の幻獣を「化け物」として大別しました。
永井豪とダイナミック・プロは、いずれも世にも恐ろしい姿で古今東西の「モンスター」や「化け物」たちを描いています。よろしければ、秋の夜長にご一読下さい。


                     世にも恐ろしい図鑑!


2010年10月11日 一条真也