郷ひろみのうた(バラード篇)♪

一条真也です。

今日で55歳の誕生日を迎えた郷ひろみは、ダンサブルな曲ばかりを歌ってきたわけではありません。しっとりと大人の恋を歌い上げるバラードにも多くの名曲があります。
「GO GO篇」に続いて、郷ひろみの「バラード篇」をお届けしましょう。
まずは、初期のヒット・ナンバーである「よろしく哀愁」です。


郷ひろみ独特の鼻にかかったような甘い声が最良の形で出ていますね。
歌詞もなかなか素敵で、「いちいち君が泣くと人が見ているじゃない 二人のアパートがあればいいのに」というフレーズなんかシビレますね。
あと、この曲のサビである「会えない時間が愛育てるのさ 目をつぶれば君がいる」は、日本歌謡史に残る名文句だと思います。
遠距離恋愛で寂しい思いをしている恋人たちに捧げたい名言ですね。
わたしはこの曲が好きで、よくカラオケでも歌います。
でも、「出版寅さん」こと内海準二さんが一緒のときだけは、遠慮しています。
なぜなら、この曲は内海さんの数少ない持ち歌の一つだからです。(笑)
ちなみに、内海さんは55年生まれで、郷ひろみと同い年です。



「哀愁」を歌った歌とえいえば、郷ひろみには「哀愁のカサブランカ」という名曲がありますね。バーティー・ヒギンスの「カサブランカ」のカバー曲です。
たしか、わたしが高校3年生のときの曲だと思いますが、本当によくヒットしました。
当時、郷ひろみ松田聖子破局したばかりの頃で、「大人の恋をしたと聞いた 新しい名前になったと聞いたよ」などの歌詞が意味深に思えた記憶があります。


その後、郷ひろみはバラード・シンガーとしての道を歩み、「バラード3部作」を残します。
「僕がどんなに君を好きか、君は知らない」「言えないよ」「逢いたくてしかたない」の3曲ですね。いずれも、心に沁みる歌ばかりでした。
当時の妻であった二谷友里恵氏が、バラードを歌うことを薦めたようですね。
気高い彼女には、オチャラケたような能天気な歌は我慢できなかったのでしょう。
離婚直後に「GOLDFINGER’99 」を元夫が歌ったときは、嫌悪感を露わにしたとか。
でも、たとえそこにLEEの思惑があったとしても、「僕がどんなに君を好きか、君は知らない」や「言えないよ」は、今聴いても素晴らしい曲だと思います。


2010年10月18日 一条真也