ひこうき雲

一条真也です。
今日は、「文化の日」ですね。
わたしは、明後日に東京で開催される自殺の公開フォーラムの発表準備をしています。
水嶋ヒロの処女作のテーマは「命」でしたが、わたしも「命」について語るつもりです。
今日はとても天気が良いので、わたしは庭に出ました。ついつい癖で、「ハリー、ハリー」と呼んでしまいます。でも、ハリーはもういません。「そうか、お前はもういないのか」とつぶやき、いつもハリーとフリスビーした思い出の場所をぼんやりながめました。そして、「ハリーは、今どこにいるのかなぁ」と思いました。
ふと、上を見上げると、そこには飛行機雲がありました。こんなに見事な飛行機雲は見たことがありません。大空に白い直線を描いて、ずっとずっと遠くまで続いていました。



ハリーとの思い出の場所の上空に飛行機雲が・・・


ブログ「ハリーの墓」にも書いたように、四十九日に、わたしは風になったハリーを感じました。でも、今日のハリーは飛行機雲になっているのかもしれません。
そして、あるときは、日光や木々や雨や月光になるのかもしれません。わたしは、庭に出ると、いたるところでハリーの「命」を感じます。


わたしは、荒井由実の名曲「ひこうき雲」が聴きたくなりました。ずっと、闘病生活を送っていた少女が、ついに人生を卒業する日を迎える。
「あの子の命は、ひこうき雲・・・」と、若き日のユーミンが優しく歌っています。ひこうき雲は、きっと天国まで続いているのでしょう。「ひこうき雲」を聴きながら、しみじみと「命」について考えました。


2010年11月3日 一条真也