青年フューネラル講演

一条真也です。

博多に行って、講演の講師を務めてきました。
青年フューネラルフォーラムという団体の勉強会で、会場は「桜坂観山荘」でした。
業界を担う若き経営者の方々の勉強会で、全国から多くのメンバーが参集しました。


               全国から多くのメンバーが集まりました

                  「葬式は必要!」と訴えました


今回の演題は、「『葬式必要論』と『隣人祭り』」でした。
まず、「葬式必要論」について話しました。
葬儀は人類が長い時間をかけて大切に守ってきた精神文化である。
いや、葬式は人類の存在基盤だと言ってもよい。
昔、「覚醒剤やめますか、人間やめますか」というポスターの標語があったが、わたしは、「葬式やめますか、そして人類やめますか」と言いたい。
日本人が本当に葬式をやらなくなったら、人類社会からドロップアウトしてしまう。
あらゆる生命体は必ず死ぬ。もちろん人間も必ず死ぬ。親しい人や愛する人が亡くなることは悲しいことだ。でも決して不幸なことではない。残された者は、死を現実として受け止め、残された者同士で、新しい人間関係をつくっていかなければならない。葬式は故人の人となりを確認すると同時に、そのことに気がつく場になりえるのである。
葬式は旅立つ側から考えれば、最高の自己実現であり、最大の自己表現の場ではないか。「葬式をしない」という選択は、その意味で自分を表現していないことになる。
葬儀とは人生の卒業式であり、送別会だと思う。以上のようなことを話しました。


                 「隣人祭り」についても話しました


それから、「隣人祭り」についても話しました。
隣人祭りの精神に「相互扶助」を見たわたしは、わが社で隣人祭りのお手伝いを行ってゆくことにした。まずは、08年の10月に日本で最も高齢化が進行し、孤独死も増えている北九州市での隣人祭りのお手伝いをさせていただいた。
その後、2009年には年間で60回、2010年も年間で130回を予定している。
いま、「無縁社会」を「有縁社会」に変えなければならない。
まずは、地縁再生から。これからも、隣人祭りを通じて、地域の人間関係が良くなるお手伝いがしたいと思う。以上のようなことを話しました。
最後は大きな声で、「誰が何と言おうが、どんな時代になろうが、絶対に葬式は必要!」と叫んだら、前方の方々がビックリされていました。
参加者のみなさんは真剣なまなざしで1時間半の話を熱心に聴いて下さいました。
最前列には、地元の北九積善社の越智英晶社長もおられ、心強く感じました。
また、サンライフメンバーズの高橋専務や大成互助センターの勝山社長など、互助会の仲間も駆けつけてくれました。


                  乾杯の音頭を取りました

                  遠方より来た同志たち 

                サンライフメンバーズの高橋専務と

                 大成互助センターの勝山社長と


講演終了後は懇親会が盛大に開催されましたが、会の恒例とのことで、なぜか講師のわたしが乾杯の音頭を取らされました。
わたしは、『論語』の冒頭に出てくる「朋あり遠方より来る。亦た楽しからずや」の一句を取り上げ、「同じ業界に身を置き、同じ志をともにする人々がこうやって全国から集まってきて語り合うのは素晴らしいことですね。みなさまの御健勝、会社の御発展、そして、この会の末永い御発展をお祈りいたします」と言ってから乾杯の発声をしました。

    
                 多くの方々と名刺交換しました

                懇親会で、会話の花が咲きました 


懇親会では、多くの方々と名刺交換させていただき、会話の花が咲きました。
まことに有意義な一夜となりました。
みなさん、素晴らしい御縁をありがとうございました。


2010年11月19日 一条真也