鶴岡八幡宮

一条真也です。

今日の東京は、朝はものすごい暴風雨でしたが、昼からは気持ちが悪いぐらい暖かかったです。また、真夏のようなものすごい陽射しでした。わたしは、所要があって東京から鎌倉に向いました。鎌倉に来るのは、ずいぶん久しぶりです。鎌倉駅を降りると、大勢の観光客でにぎわう「小町通り」があります。そこを通り抜けると、鶴岡八幡宮の参道に出ます。


鎌倉駅前で


鶴岡八幡宮は、1063年に源頼義が奥州を平定して鎌倉に帰り、源氏の氏神として出陣に際してご加護を祈願した京都の石清水八幡宮由比ヶ浜辺にお祀りしたのが始まりです。 その後、源氏再興の旗上げをした源頼朝は、1180年に鎌倉に入るや直ちに神意を伺って由比ヶ浜辺の八幡宮を現在の地にお遷ししました。
そして、鎌倉幕府ができる前年の1191年には鎌倉幕府の宗社にふさわしく上下両宮の現在の姿に整え、鎌倉の町づくりの中心としました。 また、頼朝は流鏑馬や相撲、舞楽など、今日にも引き継がれる社頭での神事や行事を興しました。その結果、頼朝は関東の総鎮守として当宮に厚い崇敬の誠を寄せたのです。 それ以降、鶴岡八幡宮武家の精神のよりどころとなりました。そして、国家鎮護の神としての信仰は全国に広まったのです。


鳥居の前で


鶴岡八幡宮への信仰を背景に鎌倉を中心として興った質実剛健の気風は、その後「武士道」に代表される日本人の精神性の基調となりました。現在の本殿は、1828年に江戸幕府11代将軍徳川家斉が造営した代表的な江戸建築とされ、 若宮とともに国の重要文化財に指定されています。


鶴岡八幡宮にて


2010年12月4日 一条真也