ハートフル・ソングス♪

一条真也です。

メリー・クリスマス!
クリスマスといえば、一年中で最もハートフルな日です。
そして、わたしには、ハートフル・ソングとして忘れられない曲があります。
バンド・エイド(Band Aid)の「ドゥ・ゼイ・ノウ・イッツ・クリスマス(Do Yhey Know its Chritmas)」です。


1984年、エチオピアで起こった飢餓救済のために、イギリスとアイルランドのロック&ポップス界のスーパースターが集結してバンド・エイドが結成されました。
それは奇跡のようなグループでした。メンバーの一覧は、ここをクリックして下さい
発起人のボブ・ゲルドフミッジ・ユーロによって書かれた「ドゥ・ゼイ・ノウ・イッツ・クリスマス」をリリースし、大ヒットとなりまりました。



バンド・エイドの活躍に触発される形で、翌1985年、アメリカではUSAフォー・アフリカ(USA FOR AFRICA)が結成されました。
ハリー・ベラフォンテが提唱し、まずはライオネル・リッチーに呼びかけました。そこから、マイケル・ジャクソンスティーヴィー・ワンダークインシー・ジョーンズといった大物アーティストたちが次々に芋づる式に呼びかけに応じました。
そして、最終的には45人ものアーティストが集まったのです。


これも奇跡のようなグループでした。メンバーの一覧は、ここをクリックして下さい
マイケル・ジャクソンライオネル・リッチーが共同で曲を書き、プロデューサーのクインシー・ジョーンズの下、1985年1月28日にレコーディングが開始された。
その曲の名は、「ウィ・アー・ザ・ワールド(WE ARE THE WORLD)」です。



ドゥ・ゼイ・ノウ・イッツ・クリスマス」と「ウィ・アー・ザ・ワールド」こそは、20世紀末に奇跡的に生まれた“人類の財産”としての二大ハートフル・ソングです。
バンド・エイドとUSAフォー・アフリカの結成は、伝説のイベントである「ライヴ・エイド(LIVE AID)」などへとつながる一連の大チャリティー・ムーヴメントが巻き起こしました。
拙著『ハートフル・ソサエティ』(三五館)に、このムーヴメントが書かれています。


あの頃、たしかに世界はハートフル・ウェーブに包まれました。
21世紀には、世界から飢餓も戦争もなくなっているのではないかと多くの人々が無邪気に想像しました。しかし、2001年9月11日にアメリカで同時多発テロが発生し、世界は再び憎悪の連鎖に巻き込まれていったのです。わたしたちは、この二曲を聴きながら、もう一度、ハートフル・ワールドを目指さなければなりません。
せめて、クリスマスの日ぐらいは世界が平和でありますように。

                       
                   クリスマスに読んでほしい


2010年12月25日 一条真也