河童像

一条真也です。

皇産霊神社は、とてもユニークな神社として知られているようです。
その最大の理由は、比類のない河童ワールドになっている点です。
言うまでもなく、河童は日本妖怪界のスーパースターです。
おかっぱ頭の上に皿がのり、一見愛嬌者のように見えますが、そうでもない。
子どもだけでなく、ときには牛や馬まで自分の棲んでいる川の中にひきずり込み、尻の穴から臓腑を取り出して食べるとも言われます。
中には、「相撲を取ろう」などと友好的なのもいますが、多くは獰猛だとされます。
また、ナスやキュウリを取って食べるために畑を荒らすので、地方によっては河童を神として崇め、祭りをするところもあります。


                     日本一の招福河童


皇産霊神社は九州最北端である北九州市門司の青浜に位置しますが、そこにも河童伝説が多く残っています。壇ノ浦に沈んだ平家の女官の霊だという説もあります。
皇産霊神社には、平家の霊をなぐさめ、世の海運無事を祈願するため、境内に世界最大の河童像が建立されています。また、日本民俗学の父である柳田國男は河童を「水神の落ちぶれたもの」ととらえました。


                    さまざまな河童たち

                      縁結び河童


佐久間会長も河童を不気味な妖怪ではなく現世利益を約束する庶民の神としてとらえ、「学業成就」「夫婦円満」「身体健康」「病気快癒」「商売繁盛」「交通安全」を司る河童から、子宝河童、縁結び河童まで、ありとあらゆる河童像を大河童の周囲に配置し、世にもシュールな河童ワールドを出現させました。
現在、毎日のように多くの方々がここを訪れています。
そして、さまざまな願いを河童に託し、現在では観光名所にもなっています。
おそらくは、世界一、ディープな河童ワールドではないでしょうか?
わたしは、「河童の三平」の作者・水木しげる大先生をここに御招待するのが夢です。
また、河童は水との縁が深いところから、「水商売の神様」とされ、北九州の鍛治町や博多の中洲をはじめ、全国からクラブ・スナックなど飲み屋のママさんたちが商売繁盛を祈って訪れることでも有名です。


                  水木しげる大先生を御招待したい!


2011年1月4日 一条真也