一条真也です。
ブログ『満月をきれいと僕は言えるぞ』、ブログ『ゆうきくんの海』と続けて著書をご紹介した、“かっこちゃん”こと山元加津子さんからメールをいただきました。
そこには、わたしのブログ記事に対する丁重なお礼の言葉と、意志伝達大作戦の今後の取り組みなどが綴られていました。
その情熱と思いやりあふれる長文のメールに、わたしは感動しました。
山元さんは、毎日、入院している宮田さんのお見舞いに行かれています。
そして、「宮ぷーこころの架橋ぷろじぇくと」というメルマガを毎日書かれています。
そこには、宮田さんの毎日の様子が詳しく報告されています。
5000人近い読者がいるそうですが、山元さんは次のように書かれています。
「読んでくださっているみなさんは本当に温かで、読者の方が、悩みを教えてくださると、みなさんで支えてくださるそんな不思議なメルマガです。私はただ、そこに載せさせていただくだけという日もたくさんあります。読んでくださるみなさんがすごいという不思議なメルマガだなあと思います」
みなさんも、ぜひ、読んでみて下さい。ここをクリックして、メルマガを読む手続きをされて下さい。ちなみに、購読料は無料です。
お金はタダですが、読むと心のお金持ちになれます。
そう、ノーリスク・ハイリターンのメルマガなのです。
山元さんは、今朝のメルマガに、わたしのことを書いて下さいました。明日も書いて下さるそうです。昨日からメールをやり取りしていますが、つくづく不思議な御縁を山元さんには感じます。山元さんのお父様の葬儀は、わが社の泉が丘紫雲閣で行われたとか。
「父は元気なときから、お葬式は紫雲閣さんでと決めていました。父もまた、一条さんと、みなさんに亡くなることでつなげてくれたのかもしれません」と書いて下さいました。
山元さんのメールから一部を引用させていただきます。
「宮ぷーが倒れた一年前の2008年2月20日に、父が間質性肺炎で急に亡くなりました。たった一日の入院でした。そのときに感じたのは、亡くなることも、一生懸命生きることと同じくらい大切なことだということでした。
そして、温かなみなさんが来てくださって、うれしいお葬式でした。
会場の方が少しためらわれるように、声をかけてくださいました。
『こんなことを言うのはおかしいことかもしれませんが、こんなに幸せな温かい感じのする式を初めて経験させていただきました』と言ってくださいました。
その父が亡くなったのが、満月の日でした。本当に大きな大きな満月の日で、私はいつか必ず亡くならなければならないのなら、こんな美しい満月の日に父が亡くなってうれしいなあと思ったことを覚えています。
火葬場の方にも温かく声をかけていただいて「こんなにうれしそうに亡くなった人を見るのは久しぶりです」と言ってくださって、私がとった写真を使ってもらったのですが、写真も父は笑っているし、亡くなった父も笑っていたし、私たちもときどき泣きながらも、父を見ては「笑っているね、笑っているね」と笑っていました。
温かい葬儀場のみなさんに本当によくしていただいて、父はうれしく式を終えることができたのを喜んでいたと思います」
山元さんとわたしは、三五館さんという出版社の「版縁」、金沢という地域の「地縁」、そして社会を良くしたいと思って行動するという「道縁」があると思っていました。
でも、もうひとつ、大切な共通点があったことに気づきました。
それは、ともに満月が大好きで、満月を見上げて心を豊かにするという共通点です。
「月縁」とでも呼ぶべきでしょうか。山元さんの最新刊は『満月をきれいと僕は言えるぞ』ですが、わたしの最新刊は『満月交感 ムーンサルトレター』です。
ともに書名に「満月」という文字が入るなんて、素晴らしい「月縁」ではありませんか!
わたしが、今年から本格的に取り組む「有縁社会づくり」は、このように多様な縁に気づき、気づいた縁を活かしてゆくことです。
縁とはゼロから作るものではなく、気づくものなのだと思います。
もともと、人間というものはすべて「つながっている」存在なのです。
後は、その「つながり」すなわち「縁」というものに気づくことが大切です。
そんなことを思っていたら、水曜社の仙道社長からメールが届きました。
今日、『満月交感 ムーンサルトレター』の見本が仕上がったそうです。
これから発送するので、明日には小倉に届くという内容でした。
ついに、愛しいわが子に明日会えると思うと、胸が高鳴ります。
最後に、わたしは、山元さんの「意思伝達大作戦」に大いに賛同しています。
その旨をメールでお伝えしたところ、山元さんは非常に喜んで下さいました。
「人と人とのつながり」を大切にする意思伝達大作戦は、「隣人祭り」の精神にも通じると思います。そこで、山元さんの大奮闘を見習って、わたしも隣人祭りを通じての「孤独死ゼロ大作戦」に励みますとメールしました。
山元さんからは、「私も一条さんの大作戦に賛成します」との返信をいただきました。
願わくば、心ゆたかな社会が生まれるための、すべての大作戦が大成功しますように。
サイモン&ガーファンクルが歌った「明日に架ける橋」の歌詞のように、どんな過酷な現実がそこにあろうとも、けっして希望を捨てずに、いつの日か願いが叶いますように。
そして、すべての人の心に、虹のように美しい「こころの架け橋」がかかりますように。
2011年1月8日 一条真也拝