初牛

一条真也です。

東京に来ています。
昨日から、伊藤忠本社で打ち合わせをしたり、全互協本部でCMの最終チェックなどをしました。今日も、各種の打ち合わせや面談の予定などが入っています。


                  「産経新聞」2月8日朝刊より


今朝、ホテルで朝食を取りながら、「産経新聞」を読んでいました。
産経には南ひろこ作「ひなちゃんの日常」というマンガが連載されています。
主人公の「ひなちゃん」が次女の小さかった頃に似ているので愛読しているのですが、今日は「初牛(はつうま)」がテーマでした。
初牛とは2月の最初の牛の日です。稲荷社の縁日として知られています。
稲荷社の本社である京都の伏見稲荷神社に神が降りた日が和銅4年のこの日であったとされています。この日は、蚤や牛・馬の祭日とする風習もあります。
江戸時代には、この日に子どもたちが寺子屋に入門したそうです。
寺子屋では、『論語』の素読を徹底して行ったことはよく知られていますね。


                      豊川稲荷にて

                   初牛は稲荷社のお祭りです

                  多くの人でにぎわっていました

                 真向かいは東急エージェンシーです


わたしは、執筆中の『世界一わかりやすい論語の授業』が無事に完成し、多くの読者を得ることを願って、東京の赤坂にある豊川稲荷を訪れることにしました。
ブログ「豊川稲荷」に書いたように、かつて勤務していた東急エージェンシーの真向かいに位置し、東京を代表する稲荷社として知られている場所です。

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                 ジャニーズ事務所も奉納しています

                   森光子、東山紀之の名前も


東京に本社を置く企業の経営者をはじめ、多くの人々が奉納しています。
あのジャニーズ事務所のメンバーが信仰していることでも知られています。
奉納の証となる提灯には、ジャニーズ事務所をはじめ、堂本光一堂本剛東山紀之滝沢秀明今井翼、といった名前もありました。
そして、なぜか東山紀之さんの横には「森光子」さんの名前も・・・・・。ちなみに東山さんの提灯には「芸道精進」、森さんの提灯には「健康成就」と書かれていました。


               油揚げが貼り付けられたキツネの石像
                    手水場の二頭の龍


豊川稲荷は非常に幻想的なムードに包まれています。
数多くのキツネの石像もリアルで、今にも動き出しそうな感じです。
そのキツネの石像には、油揚げが貼り付けられていました。
また、今日あらためてよく観察したのですが、手水場には二頭の龍が絡み合っており、これまた神秘的な雰囲気を醸し出しています。


                   「幸福之小槌」の御主人

                  さまざまなグッズを買いました


縁日というだけあって、多くの露店も出ていました。わたしは「幸福之小槌」と書かれた店に立ち寄り、さまざまな御利益グッズを買い求めました。テレビに何度も出演したことがあるという御主人から、それぞれのグッズの由来を聞きました。
それにしても、豊川稲荷全体が一種の異様な熱気に包まれています。
わたしは、稲荷信仰という民間信仰のパワーを思い知らされた気がしました。
稲荷信仰については、拙著『知ってビックリ! 日本三大宗教のご利益〜神道&仏教&儒教』(だいわ文庫)にも詳しく紹介しています。
「ご利益」という視点から、日本人の「こころ」をさぐった本です。
もし機会がありましたら、ぜひ御一読下さい。


                   日本人の「こころ」がわかる本


2011年2月8日 一条真也