坂と映画の街

一条真也です。

尾道は本当に坂が多いです。
さすがに「坂の街」と呼ばれるだけのことはありますね。
「坂の街」の他にも、尾道は「文学の街」「映画の街」としても知られます。


                     尾道は「坂の街」です

                  尾道は「文学の街」でもあります


文学では、志賀直哉林芙美子が居を構え、尾道を舞台とした作品を書いています。
映画では、小津安二郎監督の「東京物語」が尾道で撮影されたことが有名です。
「裸の島」の新藤兼人監督も、多くの撮影を尾道で行っています。
しかし、なんといっても、尾道の映画といえば、大林宣彦監督でしょう。
大林監督の「転校生」(1982年)、「時をかける少女」(83年)、「さびしんぼう」(85年)は『尾道三部作』として、この街の魅力を一躍全国に轟かせました。
それぞれの映画で主演を演じた小林聡美原田知世富田靖子が放つ少女時代特有の「はかなさ」も見事に表現していました。
さらに大林監督は、「ふたり」(1991年)、「あした」(95年)、「あの、夏の日」(99年)の『新・尾道三部作』も作りました。いずれも名作でした。


            『尾道三部作』『新・尾道三部作』のロケMAP


わたしは、これらの映画を観て、ずっと尾道に憧れていたのです。
今日は、数々の名作のロケ地も訪れることができ、本当に感無量です。いつか、瀬戸内の出身にもかかわらず尾道に来たことがないという妻を連れてきてあげたいです。


2011年5月20日 一条真也