チータ、骨折!

一条真也です。

何気なくネットを見ていて、非常に驚きました。
チータ」の愛称で知られる歌手の水前寺清子さんが足を骨折したというのです。
広島県で開かれたコンサートの本番中に階段から落ちたそうです。
ヤフーのトップニュースに出ていました。


                  ヤフーのトップニュースに!

                  骨折した水前寺清子さん


わたしがいかに驚いたか、このブログをいつも読んで下っている方なら、おわかりと思います。わたしは先月の21日に広島県尾道市で骨折しました。水前寺さんは左足、わたしは右足ですが、同じ広島県で足を骨折したというのも偶然です。
何よりも、ブログ「骨折よ、ありがとう!」に書いたように、通院している整形外科でわたしを担当してくれているナースさんが水前寺清子さんに瓜二つなのです。
彼女がいつも足を拭いたり、包帯を替えてくれるたびに、わたしは心の中で「ありがとう、チータ」とつぶやいていました。昨日も、そのチータ似のナースさんが処置をして下さり、「ずいぶん良くなりましたね。もうすぐギプスが外れますよ」と言ってくれたばかりだったのです。わたしのギプスは、20日の月曜日に外れる予定なのですが、まさか本物のチータが骨折したとは! 本当に、ビックリ仰天です。


                  Chitaオフィシャルブログ

               ファンに「心配しないで」とメッセージを


水前寺さんは、自身のオフィシャルブログの「6月17日の記事」で骨折について報告し、ファンの方々に「心配しないで下さいね」と書かれています。
水前寺さんは九州の熊本出身です。本名は林田民子さんといいますが、デビュー前から「チータ」が愛称だったそうです。水前寺さんは小柄だったため、「ちいさいたみちゃんの気持ちを忘れないように」と作詞家の星野哲郎が命名してくれたそうです。
星野哲郎といえば、ミリオンセラー「三百六十五歩のマーチ」を作った人ですね。
昨年末のNHK「紅白歌合戦」でも歌われましたが、リストラされた会社員など多くの人々を勇気づけたそうです。わたしの大学のゼミの先輩もそうでした。
水前寺さんは、もともとポップス歌手志望で、デビュー前は芸名を「東京マリ」にしようと自分で考えていたそうです。それが、星野哲郎やレコード会社のすすめで演歌歌手としてデビューすることになり、故郷の水前寺公園にちなんで「水前寺清子」という芸名にしたとか。それはもう、「東京マリ」より「水前寺清子」のほうが絶対良いですよね。



わたしは、ブログ「骨を折って良かった!」に書きましたが、18日の朝、「平成心学塾」を開講しました。そこでも、わたしはチータ似のナースさんの話をし、そのまま水前寺さんの話題を続けました。水前寺さんの名曲「ありがとう」のサビも歌いました。
東日本大震災以降、故・坂本九の「上を向いて歩こう」や「見上げてごらん、夜の星を」が復興ソングとして支持を得ていますが、水前寺さんの「三百六十五歩のマーチ」も素晴らしい復興ソングだと話しました。
「三歩進んで二歩下がる」という歌詞は、不屈の積極思考そのものであり、被災地の復興をめざす人々、そして骨折しているわたしへの応援歌だと言いました。
実際わたしは、チータの「ありがとう」と「三百六十五歩のマーチ」を口ずさむことが最近多いのです。平成心学塾で、そういった話をしたばかりでした。
いや、本当です! 50名以上の塾生のみなさんが証人ですから。



心理学者のユングは、意味のある偶然の一致を「シンクロニティ」と名づけました。
じつは最近、そういったシンクロニティが頻繁に起こるので驚いています。
ともあれ、坂本九亡き今、水前寺清子さんは多くの人々に勇気を与える「復興のシンボル」です。昨日は2011年「春の褒章」の受章者が発表されていましたが、ぜひ水前寺さんには「国民栄誉賞」を与えるべきだと個人的に思います。
水前寺さんの一日も早いご回復を心よりお祈りいたします。
頑張って、チータ! それ、ワン・ツー、ワン・ツー!


2011年6月19日 一条真也