野々市紫雲閣竣工式

一条真也です。

金沢にいます。夏至だった昨日と同じく、今日も暑いです。
23日から24日にかけて、東北や北陸は豪雨とのこと。
でも、北陸では今のところは雨は降っていません。安心しました。
なぜなら、今日、わが社の新しいセレモニーホールの竣工式が行われるからです。
場所は石川県の野々市で、名称は「野々市紫雲閣」です。
おかげさまで、サンレーグループで47番目、北陸では10番目のホールになります。

  
                      野々市紫雲閣

                      ロビーのようす


これまで金沢市松任市など、石川県には9つの紫雲閣がありました。
しかし、広い石川県全域をカバーするにはキャパシティが足らず、野々市周辺の会員様、お客様には特にご不便をおかけしていました。ずっと新セレモニーホールに最適な土地を探していましたが、ようやく見つかり、オープンに至った次第です。
由緒ある布市神社から堀宮司様に来ていただき、滞りなく神事を終えました。
わたしはまだ足が完治しておらず、動くのに不自由なので、施主挨拶や支配人決意表明の受理などは、佐久間進会長に代わってもらいました。
谷口支配人より、この地で多くの方々の人生の卒業式を心をこめてお世話させていただき、地域に愛される会館をめざしますという力強い決意を受け取りました。

 
                      竣工式のようす

                    佐久間会長の施主挨拶


また玉串奉奠も、今日は会長の後で一緒にさせてもらいました。
でも、神事終了後の直会の挨拶は、わたしが務めました。
わたしは「野々市紫雲閣の完成によって会員様のお役に立ちたい」と述べました。
野々市町は、石川県の中部に位置し、石川郡に属する町です。
自治体としての人口密度は本州日本海側最大で、隣接する金沢市ベッドタウンとして知られています。現在、全国の町村の中では岩手県岩手郡滝沢村、愛知県愛知郡長久手町に次いで3番目に人口が多いとか。
2011年に実施された国勢調査で人口が5万人を超えました。
それで、今年の11月11日から市制が施行され、「野々市市」になります。


                    直会で挨拶しました

         野の花を一輪挿しにするごとく かけがえのない人をまつらん
                  

そして、東日本大震災から100日以上が経過しましたが、いまだに発見されず弔いもされていない犠牲者のことをお話しました。
葬式は必要!』(双葉新書)にも書いたように、葬儀とは「人間の尊厳」を守ることに他なりません。わたしは、「何よりも大震災の犠牲者の亡骸が1人でも多く人間らしく弔われてほしいと祈りつつ、わたしたちは一件一件のお葬儀を『人間の尊厳』を守るという強い使命感をもってお手伝いしたい」と述べ、次のような短歌を披露しました。
「野の花を一輪挿しにするごとく かけがえのない人をまつらん」



今日は、地域の方々にも竣工式にお越しいただき、お祝いの言葉を頂戴しました。
みなさん、「紫雲閣さんが来てくれて、本当に嬉しいです」と言って下さいました。
セレモニーホールというのは、いまや地域のインフラであると思います。
そして、そのことが再確認されたのが、今回の大震災でした。
葬儀が華美である必要など、ありません。
しかし、やはり人並みに葬儀をあげることが大切です。
人間らしく人生を卒業していけることがいかに幸せなことか。
そのことを、いま、多くの方々が噛みしめています。
なお、本日の「北國新聞」に野々市紫雲閣竣工の広告が掲載されました。


                  「北國新聞」6月23日朝刊


2011年6月23日 一条真也