小倉原爆展

一条真也です。

今日は、「長崎原爆の日」です。
朝礼を終えた後、わたしは小倉北区にある勝山公園に向いました。
ここで、小倉から長崎へ祈りを捧げる「平和祈念式典」が行われるからです。


                小倉での平和祈念式典のようす


わたしが行ったとき、ちょうど北九州市北橋健治市長が顕花を済ませて帰られるところで、バッタリお会いしました。わたしたちは挨拶し、少しだけ言葉を交わしました。
式典は、勝山公園の中にある平和記念碑と長崎の鐘の前で行われていました。
ざっと見たところ、50〜60人の参加者でしょうか。
わたしは、本当は小倉中の人々が集まってもよいぐらいだと思いました。


                  北九州市立文学館の前で


式典会場の近くには、北九州市立文学館があります。
ここで、7月20日から「昭和20年8月9日は小倉原爆だった。」という企画展が開催されています。こういった企画は初めてとのことですが、北九州市民の間にも小倉原爆への関心が高まってきたのでしょう。非常に良いことですね。
昭和20年8月9日、長崎に投下された原子爆弾は、もともと小倉が目標でした。
戦時中の小倉の街は「軍都」と呼ばれ、司令部や歩兵連隊、兵器を作る小倉造兵廠や弾薬庫などの軍需施設があり、近くには八幡製鉄所があったためです。
この企画展では、北九州の戦時中の資料をはじめ、ヒロシマナガサキ被爆資料など、さまざまな資料が展示されていました。



主な展示内容は、次のように6つに分かれます。
第1部 軍都・小倉
第2部 広島に新型爆弾投下
第3部 8月8日八幡大空襲
第4部 8月9日、第一目標小倉と、長崎原爆
第5部 もし、小倉に原爆が落ちていたら
第6部 絵本『昭和二十年八さいの日記』



第6部の絵本『昭和二十年八さいの日記』は、北九州文学館の館長である佐木隆三さんの作品で、イラストレーターの黒田征太郎さんが絵を描かれています。
「小倉原爆」のシミュレーションについて大々的に報じた「朝日新聞」1982年8月5日朝刊の特集記事なども展示されており、興味深かったです。
全体的に非常にわかりやすくて、よい展示だと思いました。
「昭和20年8月9日は小倉原爆だった。」展は、8月31日まで開催されています。
観覧料は、一般200円、中高生100円、小学生50円です。
北九州周辺にお住まいの方は、ぜひ一度、行かれてみて下さい。


2011年8月9日 一条真也