秋芳洞

一条真也です。

ブログ「サファリランド」に書いたように動物を堪能した後、秋吉台をドライブしました。
カルスト台地雄大な景色を存分に楽しんで、秋芳洞へ向かいました。
言わずと知れた、日本最大の鍾乳洞です。
秋吉台国定公園に属する、特別天然記念物です。


                  秋芳洞にやって来ました

                  秋芳洞への道は癒されます


秋芳洞は「あきよしどう」と読み、「しゅうほうどう」の読みは誤りです。
山口県美祢市の東部、秋吉台の地下100〜200mに広がります。
洞奥の琴ヶ淵より洞口まで、約1kmにわたって地下川が流れ下っています。
1990年前後の洞窟探検家による琴ヶ淵から奥への潜水調査の結果、東方約2.5kmにある葛ヶ穴まで連結し、総延長は約8500mに達しました。
秋芳洞に至る道は緑ゆたかで、川も流れており、とても癒されます。洞窟の中に入ると、ひんやりと涼しく、サファリランドで汗ばんだ体もクールダウンしました。


                    秋芳洞の入口で

                     百枚岩の前で


この秋芳洞の由来は、1354年にまでさかのぼります。
大干ばつに際して大洞寿円禅師が洞内で雨乞修法を行い、満願37日目の豪雨による洪水に入寂したのが開山とされるそうです。
1926年以前は滝穴(瀧洞)と呼ばれていました。
その中は、1kmにわたって観光できるようになっていますが、非常に幻想的です。
もともと、わたしは鍾乳洞などの洞窟が大好きで、小倉南区にある平尾台の鍾乳洞にも子どもの頃からよく行きました。また、学生時代にドイツのバイエルン州フュッセンの南方に位置するノイシュヴァンシュタイン城を訪れたときには、ルートヴィヒ2世がオペラ用に造らせたという城内洞窟を見て、狂喜しました。


                  天井からぶら下がる鍾乳石

                    秋芳洞の出口で


わたしはバリバリのロマン主義者であると自認していますが、洞窟はロマン主義者にとって大好物なのです。暗い洞窟の中で気の遠くなるような時間をかけて形を成した多様な鍾乳石を見ていると、まるで冥界に下りたような気がしてきて、イマジネーションが豊かになります。そして、「永遠」のイメージが強く心に浮かんできます。
今日は、日本最大の鍾乳洞を歩きながら、2人の娘に「人間にとって時間とは何か」といった話をしました。“9・11”というメモリアル・デーに「時間」について考えることができたことは、わたし自身にとっても非常に有意義でした。


2011年9月11日 一条真也