矢作直樹先生からの手紙

一条真也です。

ブログ『人は死なない』で紹介した矢作直樹先生から丁重なお手紙が届きました。
愛する人を亡くした人へ』の版元である現代書林から転送されてきたのです。

  
                    矢作直樹先生からの手紙


東大医学部教授で臨床医でもある矢作先生は、わたしのブログを読まれたようです。
まず、ご著書でわたしの名前が違っていたことをお詫びして下さり、こちらのほうが恐縮いたしました。次回の増刷時に誤植も訂正して下さるそうで、ひと安心です。
それにしても、矢作先生の「礼」を重んじる姿勢には頭が下がりました。
東大病院の緊急医療のトップとして目の回るような忙しさのはずなのに、わたしごときに丁重なお手紙を書いて下さったのです。



また矢作先生は、わたしに対して過分なお言葉をたくさんお書き下さいました。
あくまで私信ですので、そのすべてを公開することはできません。
でも、一箇所だけ、わたしの心に大きなエネルギーを与えてくれた言葉を紹介させていただきたいと思います。矢作先生は、次のように書いて下さいました。
「一条様の著作はかねてより拝読させていただいており、『愛する人を亡くした人へ』では、その全体の斬新な文章構成、たいへん深い内容を読み手の心にそうようなやさしくわかりやすい文章で表現されていたことに感心させられ、いつか自分が文章を書くときがあったら、このような文章が書けたらと思っておりました」
わたしは、これを読んで、本当に嬉しく、また有難く感じました。
グリーフケアに対するわたしのささやかな想いを、東大医学部教授という日本の医学界のトップの方に多少なりとも評価していただき、感無量です。


                   著書がむすぶ縁もあります


それにしても、志ある本の著者同士の縁が結ばれるのは素晴らしいことですね。
矢作先生の『人は死なない』は現在ベストセラーになっていますが、生命の神秘を解き明かした大変な名著だと思います。1人でも、多くの日本人が同書を読んで、ぜひとも「死は不幸な出来事ではない」ということを知ってもらいたいです。
矢作先生、このたびは丁重なお手紙をありがとうございました。
ぜひ、一度お目にかかりたいと思っています。
今後とも、どうぞ、よろしくお願いいたします。


2011年9月30日 一条真也