関門連携

一条真也です。

今朝の「西日本新聞」に「婚活へ“関門”越えろ」という大見出しが踊っていました。
「北九州と下関 出会いの場提供」という見出しも添えられています。
昨日、関門海峡を挟む北九州市下関市の両市長の会談が行われたのです。
海峡を越えた婚活などの若者交流事業や電気自動車(EV)の普及促進などの事業について連携し、推進することで合意したそうです。


                  「西日本新聞」10月19日朝刊


関門連携といえば、11月24日〜26日に大規模な関門連携イベントが開催されます。
日本商工会議所と北九州、下関両商工会議所によるイベントです。
全国の商工会議所会員、自治体の観光担当者を大量に北九州市に招き、“新しい時代の観光”をテーマに「関門観光振興大会」を開催するのです。


                 「関門振興大会」パンフレット表紙


観光振興大会そのものは日本商工会議所によって全国各地で年1回開かれています。
今回は、関門を舞台と定め、「新しい時代の観光〜多様化するニーズへの対応」をテーマに、産業観光などについて話し合います。
いま、「工場萌え」などという言葉がありますが、大ブームとなっている工場見学などのツアーも盛り込みます。参加者は1500人以上が見込まれています。


                パネリストとして、わたしも出演します


初日は、まず基調講演が行われます。
テーマは「共生・エコ社会の日本を考える〜江戸に学ぶ、観光・文化・生活」で、講師は徳川宗家第18代当主で(財)世界自然保護基金ジャパン会長の徳川恒孝氏です。
また基調講演に続いて、パネルディスカッションが行われます。
テーマは「新しい時代の観光〜多様化するニーズへの対応」。
コーディネーターは、(社)日本観光振興協会常務理事・総合研究所長の丁野氏。
パネリストは、北九州商工会議所副会頭で第一交通産業㈱社長の田中氏をはじめ、下関市立長府博物館館長の古城氏、TVリポーターの菊田氏です。
ちなみに、わたしもパネリストとして参加いたします。



今日は、その参加パネリストによる打ち合わせが開催されました。
コーディネーターの丁野氏、および、すべてのパネリストが小倉の松柏園ホテルに集まって、白熱の議論を交わしました。熊本へ出張に発たれた第一交通の田中社長を除く方全員で懇親会を開き、お酒を飲みながら大いに語り合いました。
やはり、アルコールが入ると、心が開くものですね。


                    懇親会で心が開きました


わたしは、観光産業とは平和産業の最たるものであると考えています。
そして、「関門」そのものが「平和」のシンボルであると思っています。
なぜなら、かつて幕末に下関と小倉は戦争をしているからです。
高杉晋作率いる長州軍は赤坂海岸から攻め入り、小倉上を炎上させました。
そして、ついには明治維新へ向けて大きく時代を動かしたのです。
そのような戦争状態にあった両地域が、いまや観光においてパートナーとなっている事実は、素晴らしいことだと思います。広島・長崎とはまた違った意味で、関門海峡を「平和のシンボル」としてとらえたいと思っています。
当日は、ぜひ多くの方々のお越しをお待ちしています。


2011年10月19日 一条真也