創立45周年記念式典

一条真也です。

今日は、わが社の45回目の創立記念日です。
朝から松柏園ホテルの顕斎殿で、役員参加の神事が執り行われました。
その後、500名を超える社員が参集して、「創立記念式典」が開かれました。


                    佐久間会長の訓示


まず、施行相談課の有村課長による「ふれ太鼓」で幕を明け、総務課の末廣課長による「開会の辞」に続いて全員で社歌を斉唱し、それから折尾営業所の澤谷所長によって「経営理念」「S2M宣言」が読み上げられ、全員で唱和しました。
そして、サンレーグループ佐久間進 会長による「会長訓示」が行われました。
会長は、来日中のブータン国王夫妻の話題からブータンの「GNH(国民総幸福量)」について触れ、仏教の「無財の七施」などの話をしながら、「ホスピタリティ・マインド」の重要性を訴えました。そして、いよいよ、わたしの「社長訓示」です。


                   感謝の言葉を述べました                 

                新しい「有縁社会」の創造を訴えました


わたしは、以下のような内容の話をしました。
無事に45周年を迎えられたのは、みなさんのおかげで、心から感謝している。
昨年は「無縁社会」や「葬式は、要らない」などのキーワードが出たが、今年3月11日の東日本大震災で状況は一変した。すなわち、マグニチュード9.0の大地震が「無縁社会」を崩壊させ、大津波が「葬式は、要らない」という妄言を流し去ったように思う。
わが社は、これまで新しい「有縁社会」を創造すべく挑戦してきた。
特に、地縁再生イベントとしての「隣人祭り」の開催を積極的にサポートしてきた。
わが社は、「ホスピタリティ・カンパニー」を目指している。
「ホスピタリティ」は今後の会社のみならず、社会全体の最大のキーワードである。
キリスト教の「愛」、仏教の「慈悲」、また儒教の「仁」まで含めて、すべての人類を幸福にするための思想における最大公約数とは、おそらく「思いやり」の一語に集約されるだろう。そして、その「思いやり」を形にしたものが「礼」や「ホスピタリティ」なのである。
2つとも、永年にわたって佐久間会長が説き続けてきたことである。
洋の東西の違いはあれど、「礼」も「ホスピタリティ」もともに、「思いやり」という人間の心の働きで最も価値のあるものを形にすることに他ならない。「ホスピタリティ」こそは、人類が21世紀において平和で幸福な社会をつくるための最大のキーワードである。


          「思いやり形にせんと励みつつ さらに進むはわれらが社」


わが社は、その「ホスピタリティ」を実践すべく、本業である冠婚葬祭業はもちろんのこと、新しい有縁社会をつくる「隣人祭り」の開催してきました。
そして、「人は老いるほど豊かになる」ための高齢者介護事業をスタートさせました。
「隣人館」と名づけた有料老人ホームを建設する予定ですが、住居費・食費・光熱費などがすべて年金の範囲内に収まる夢の施設を作ります。
この「隣人館」は日本から孤独死を無くすという壮大なプロジェクトです。
現在、全国には500万人近い独居老人が分散しています。そういった方々に、ぜひ北九州にご参集いただき、余生を過ごしていただきたいです。
高齢化先進都市である北九州市は、高齢者が多いことを「強み」として、日本一、高齢者が安心して楽しく生活できる街づくりを目指すべきだと思います。そこで大事なポイントは、「孤独死をしない」ということです。隣人祭りをはじめとした多種多様なノウハウを駆使して、孤独死を徹底的に防止するシステムを構築することが必要です。 
5年後の50周年に向けて、あらゆる面から多くの方々が助け合い、支えあい、つながりあい、幸せになれるお手伝いをしていきたいと願っております。
そして、「天下布礼」の精神のもと、「冠婚葬祭、隣人祭り、そして隣人館によって、さらに良い人間関係づくりのお手伝いをしよう!」と呼びかけました。最後は、「思いやり形にせんと励みつつ さらに進むはわれらが社(やしろ)」という短歌を披露しました。


              「情報売上」のトップスターを表彰しました

                  各種の受賞者を表彰しました


「社長訓示」の後は、各種表彰が行われました。
「情報売上」上位者、「葬祭ディレクター技能審査」1級合格者、「ブライダルプロデューサーグランドマスター級」合格者、「NTT電話応対コンテスト」入賞者に、わたしから表彰状や記念品を授与させていただきました。このたび、わが社の1級葬祭ディレクターの数は204名と、ついに200名を突破しました。
また、「百万にこにこホスピタリティ運動 ホスピタリティ賞」受賞者、さらには「サンレーホスピタリティ賞」受賞者には佐久間会長から表彰状や記念品が授与されました。
みなさん、おめでとうございます! 本当に、人こそが、わが社の宝です。


                  最後は「和のこえ」で締めくくる



それから、全員で手をつないでの「和のこえ」です。業務管理部の松田部長が音頭を取り、「がんばろー」を3回連呼し、記念式典がめでたく終了。
松柏園ホテルの写場へと移動し、役員一同と受賞者のみなさんで記念撮影。
そして、受賞者のみなさんと一緒の記念昼食会が行われました。
和気あいあいとした昼食会の後、最後は北陸本部の東常務によるサンレー名物の「末広がりの五本締め」で締めくくりました。


                  最後は、「末広がりの五本締め」で


今年も、無事に創立記念日を迎えられて、本当に嬉しいです。
44年前、つまり1966年の11月18日、株式会社サンレーは誕生しました。
1966年といえば、イギリスで音楽革命を起こしたビートルズが来日して、空前の大ブームを巻き起こしました。彼らの影響で日本には多くのグループサウンズが生まれ、若者たちの間では長髪が流行しました。アメリカでは大衆文化の革命を起こしたウォルト・ディズニーが亡くなり、中国では毛沢東がその名も「文化大革命」を起こしました。
そんな年に誕生したサンレーは、もしかすると、日本で「冠婚葬祭の文化大革命」をめざして歩んできたのかもしれません。



わたしも社長に就任してから丸10年が経ち、現在は11年目に入っています。
本当に紆余曲折ありましたが、ここまで来れたのは、互助会の会員様、お客様、そして社員のみなさんのおかげです。心から「ありがとうございます」と言いたいところですが、今日は、あえて社員のみなさんに「おめでとうございます」と言わせていただきました。なぜなら、この祝うべき45周年の主役とは社員のみなさんだからです。ですから、正月の挨拶のようにお互いに「創立45周年、おめでとうございます」と言い合ったのです。
輝ける50周年に向かって、さらに前進していきたいと願っています。
なお、創立記念日の恒例になっていますが、今年も北九州市内の養護施設や幼稚園などを訪問し、紅白饅頭、お菓子、文房具などをプレゼントさせていただきました。


2011年11月18日 一条真也