書評のプレゼント

一条真也です。

サロンの達人」こと佐藤修さんから素敵なクリスマス・プレゼントが届きました。
のこされた あなたへ』(佼成出版社)をご自身のHPで紹介して下さったのです。


CWSコモンズHP」より



毎日、奥様への挽歌を書かれている佐藤さんにお読みいただいて、感無量です。
この本は、これまでの総決算のような気持ちで書きました。
佐藤さんは、まず次のように書かれています。
一条真也さんの著書はこのコーナーでも毎回紹介させてもらっていますが、
今回は一条真也さんのライフワークにつながるグリーフケアをテーマにした本です。
一条さんは『日本にグリーフケアの文化が完全に根づくための一粒の麦になりたい』と前から書いていますが、本書は2冊目のグリーフケアの本です。
1冊目は『愛する人を亡くした人へ』(現代書林)です。
一条さんに本書を書かかせたのは、3月11日の東日本大震災だったようです。
本書の副題は『3・11 その悲しみを乗り越えるために』となっています。
被災地に立った時の思いも本書に書かれていますが、冠婚葬祭業の会社の社長として、さまざまな葬儀に立ち会っている一条さんは、そこにたくさんの思いを見たことでしょう。そして本書ができあがったのです」



また、佐藤さんは次のわたしの言葉を紹介して下さっています。
「もちろん、どのような言葉をおかけしたとしても、亡くなった方が生き返ることはありませんし、その悲しみが完全に癒えることもありません。しかし、少しでもその悲しみが軽くなるお手伝いができないかと、わたしは一生懸命に心を込めて本書を書きました。時には、涙を流しながら書きました」
そして、佐藤さんは続けて次のように書かれています。
「本書を読んでいて、時々、被災地の風景が垣間見える気がするのは、そのせいかもしれません。しかし本書はそれにとどまりません。本書の帯には『グリーフケアの入門書にして決定版』と書かれていますが、これまでの一条さんの活動を踏まえた該博な知識と体験から、グリーフケアを支える仕組みや思想が体系的にしっかり書き込まれていますので、『すべての“愛する人を亡くした人”』へのメッセージにもなっています。それは私たちの生き方そのものへのメッセージでもあります」


3・11 その悲しみを乗り越えるために



それから、「目次」を紹介して下さった後、「あとがきにかえて  別れの言葉は再会の約束」について「本書を貫く、そして一条さんのグリーフケア理念でまとめられています」と書かれています。最後に、佐藤さんは次のように書いて下さいました。
「おそらく本書を読まれるとみなさんは新しい発見がいろいろあるはずです。
そしていろいろな「弔い方」があることにも気づかれるでしょう。
コピーライターの名手でもある一条さんは、刺激的なメッセージも投げかけてくれています。たとえば、こんなメッセージを受けたら、あなたはどう思いますか。
『残されたあなたこそ遺体です』と」
わたしは、この書評を読んで、本当にありがたく感じました。
思わず、パソコンの画面に向かって手を合わせました。
もともと、無料であるブログとは贈与性の下に成り立っています。
でも、書評ブログほどに「プレゼント」という実感を与えてくれるものはないでしょう。
クリスマスの日に素敵な書評のプレゼント、言葉のプレゼント、すなわち「こころのプレゼント」を贈って下さった佐藤さんに深く感謝いたします。


2011年12月25日 一条真也