宗像紫雲閣竣工式

一条真也です。

いよいよ、今年も残りわずかになってきました。
そんな師走の今日、わが社の新しいセレモニーホールの竣工式が行われました。
まったく新しく生まれ変わった宗像紫雲閣です。


新しく生まれ変わってオープンした宗像紫雲閣

竣工清祓神事のようす

竣工清祓神事の式次第



宗像といえば、宗像大社が有名です。
宗像大社天照大神の三柱の御子神をお祭りする、九州を代表する神社です。
三女神の名前は、田心姫神(たごりひめのかみ)湍津姫神(たぎつひめのかみ)市杵島姫神(いちきしまひめのかみ)です。
詳しくは、ブログ「宗像大社」をお読み下さい。
歴史ある宗像の地には、宗像大社という素晴らしい神社が鎮座しています。
この由緒ある宗教都市に新しい紫雲閣をオープンできて感無量です。



これまで、宗像の地には昭和59年3月にオープンした紫雲閣があり、27年間にわたって地元の方々に愛されてきました。しかし、施設が小さくてキャパシティが足らず、一部の会員様、お客様には特にご不便をおかけしていました。そこで平成23年7月1日より建て替え工事に着工し、本日、無事に竣工を迎えた次第です。
由緒ある宮地嶽神社から神職にお越しいただき、滞りなく竣工清祓神事を終えました。
設計を担当していただいた(株)小川設計事務所の小川社長、施行を担当していただいた(株)松尾組の松尾社長には感謝状を贈呈させていただきました。


施主挨拶をしました



わたしは施主として次のように挨拶しました。
昨夜、NHKスペシャルドラマ「坂の上の雲」が最終回を迎えましたが、明治以降の日本人はひたすら坂の上に輝く「白い雲」を求めて生きてきました。その白い雲を「希望」と呼ぶか、「信念」と呼ぶか、または「人生の目的」と呼ぶか、それは各人の自由です。しかし、そういった坂の上の雲を持たずに送る人生など、なんと空しいものでしょうか。
もともと、人生とは、白い雲をめざして歩く旅のようなものです。芭蕉は「道祖神のまねき」にあって、取るもの手につかず、奥の細道の旅へと出発しましたが、わたしたちはみな、自分だけの白い雲をめざして人生という旅を続けてゆきたいものです。


大いなる社鎮座す宗像に新たに出ずる紫の雲           



しかし、人間というのは坂をのぼるだけではありません。
その峠をすぎて秋風の中をゆっくりと坂道を谷底に向かってくだってゆくときもあります。
木登りでも登山でも、「のぼり」より「くだり」が大事と言われますが、人生もまったく同様で、坂をくだる老年期というものが非常に大切なのです。
そして、坂をくだってくだってくだりきったとき、わたしたちは再び雲に出合います。
ただし、その雲の色は白ではなく、この上なく高貴な紫色です。
辞書を引くと、紫雲とは「紫色の雲。めでたい雲。念仏行者の臨終のとき、仏がこの雲に乗って来迎するという」と出ています。つまり、私たちが死ぬときに極楽浄土から迎えにきてくれる仏様の乗り物が紫雲なのです。
そんなことを申し上げた後、わたしは次のような短歌を披露しました。
「大いなる社(やしろ)鎮座す宗像に新たに出ずる紫の雲」(庸軒)


集合写真を撮影しました

直会での会長挨拶

最後は「末広がりの五本締め」で



その後、津田支配人より、この地の方々の人生の卒業式を心をこめてお世話させていただき、地域に愛される会館をめざしますという力強い決意を受け取りました。
竣工式の後は、集合写真を撮影して、直会(なおらい)に移りました。
佐久間進会長が挨拶した後、宮地嶽神社神職の乾杯の発声で宴がスタート。
最後は、橋本洋介常務の音頭でサンレー名物「末広がりの五本締め」を行いました。
この宗像紫雲閣が多くの方々の安らかな旅立ちのお手伝いができますように。
なお、本日の「朝日」「読売」「毎日」の各紙に広告が掲載されました。


朝日新聞」「読売新聞」「毎日新聞」12月26日朝刊広告


2011年12月26日 一条真也