論語入門書出版

一条真也です。

今朝の「産経新聞」に、わたしの記事が掲載されました。
サンレー社長が論語入門書出版」という記事です。
新刊『世界一わかりやすい「論語」の授業』(PHP文庫)が紹介されています。


産経新聞」2011年12月28日朝刊



おかげさまで、発売以来、全国の各書店で好調に売れているようです。
なんでも、現在は大変な『論語』ブームなのだとか。
これを単なるブームのままで終わらせてはなりません。
本書は、マンガを大いに取り入れるなど、とにかく「わかりやすさ」を追求しました。
そのせいで、類書を圧倒する非常にポップな『論語』入門書になったと思います。
どこからでも気軽にページを開き、楽しみながら『論語』の魅力を味わって下さい。
論語』は全部で20篇あり、512の短文が収められています。その中でも、特に現代人が指標生きるうえでの指標となる金言を100程度選びました。
本書を読まれた方が、社会の中で幸せに生きるための言葉に1つでも多く出会い、その言葉が一生の宝物となることを願っています。
いま、『洗脳論語』などという迷著が世を騒がしているようです。
わたしも少しだけ読みましたが、あまりのトンデモぶりに呆然としました。
ここは完全無視するべきか、反論すべきかと思案しているところです。
ぜひ、本書『世界一わかりやすい「論語」の授業』を多くの方々にお読みいただき、正しい『論語』の魅力を知っていただければ幸いです。


「互助会通信」第400号掲載「独言



論語』は、中国、朝鮮、日本という、いわゆる東アジアで広く読まれました。
東アジアといえば、「東アジア冠婚葬祭業国際交流研究会」のメンバーになりました。
そのことを「互助会通信」第400号のコラム「独言」にも書きました。
アジアの調査対象国の冠婚葬祭の文化の実態を調べていく研究会です。
宗教との関わり、儀式のあらましや流れと意味づけを調べます。
また、参加者の範囲と人数、わが国との共通点と相違点をまとめる予定です。
今後の日本の冠婚葬祭業界のビジネスの高度化に資するものがないかを探るのが目的ですが、わたしは「人間にとって冠婚葬祭とは何か」という、儀式文化の論理武装につながる気がしています。
東アジアといえば、いわゆる「儒教文化圏」とほぼ重なります。
儒教は中国で生まれ、朝鮮半島を渡って、日本に伝ってきました。開祖である孔子は何よりも「礼」を重んじましたが、彼の母親は葬祭を業としていたとされます。


孔子先生による白熱LIVE!



わたしは、北陸大学の客員教授として「孔子研究」の授業を担当しています。
学生の中には孔子が生まれた中国、儒教が盛んな韓国からの留学生も多いです。
彼らに『論語』について教えることは、尊敬する孔子に対する恩返しだと思っています。
わたしは、日本人のみならず、中国人や韓国人の「こころ」のDNAの中には、孔子が説いた「人の道」が生きていると信じています。
その授業内容をまとめたのが、『世界一わかりやすい「論語」の授業』です。
究極の「論語入門書」であると自負しております。
ぜひ、ご一読下さいますよう、お願いいたします。


2011年12月28日 一条真也