一条真也です。
東日本大震災から10ヶ月目の今日、小倉から金沢に向かいました。
早朝、小倉から新幹線“のぞみ”に乗り、まずは京都へ。
京都から金沢へは特急“サンダーバード”に乗りましたが、車窓はずっと雪景色でした。
福井を過ぎた頃のサンダーバードの車内で、パソコンを開きました。
すると、金沢在住の大浦静子さんからメールが来ていました。
大浦さんは、愛娘である郁代さんを見送られた方です。
大浦さんのメールは、以下のような内容でした。
「一条さん いつも素敵なブログを読ませて頂き有り難うございます。
毎日お会いしているような気持ちになります。
大学生の娘さんも毎日写真でお父さんとお会いできて幸せですね。
一条さんに郁代から『感謝状』が届いていますので、受け取ってくださいね」
そして、大浦さんのブログ記事「感謝状」が貼り付けられていました。
そこには、以下のように書かれていました。
「作家でいらっしゃる一条さんがいろんな媒体で本の紹介をしてくださいました。
おかげでこうして郁代はいつまでもみなさんに出会えるのですね。
『必要な時に必要な人と出会えた・・・』
最期の晩郁代の言った言葉です。
郁ちゃん あなたは今も必要な人と毎日出会い続けているのですね。
『一条真也さん 有難うございました。
改めて感謝状を贈ります。 郁代』」
わたしは、この天国からの「感謝状」を読んで、胸がいっぱいになりました。
ちょうど金沢駅に着いたら、雪が降っていました。
わたしは、いつも金沢の雪ほど美しいものはないと思います。
金沢の雪は滞空時間が長く、まるで雪のかけらが空中でダンスを舞っているようです。
兼六園に降る雪も、まことに幻想的な光景で、思わずうっとりします。
この雪も郁代さんの天からのプレゼントかもしれません。
大浦さんのメールの最後には、「これからもどうぞよろしくお願い致します」と書かれ、「大浦静子 郁代」と母娘の名前が記されていました。
こちらこそ、よろしくお願いいたします。感謝状、ありがとうございました。
2012年1月11日 一条真也拝