結魂式場

一条真也です。

今日は3月9日、「サンキュー」の日です。
いつもブログを読んで下さっているみなさんに感謝いたします。
さて、昨日のブログで、わが社の新しい結婚式場「ヴィラルーチェ」を紹介しました。
すると、各方面から大きな反響がありました。そして、ある方から「バンケットだけでなく、ぜひ儀式の場を見たい」という要望をいただきました。


太陽の神殿

神殿に向かう竹の通路



結婚式場における儀式の場とは、もちろん神殿とチャペルです。
ウエディング空間設計の第一人者である馬場慎一郎氏のデザインで、「スタイリッシュ&モダン」な神殿とチャペルが誕生しました。
神殿は「太陽の神殿」、チャペルは「アクア・チャペル」と名づけました。
ゲストハウスウエディングに大聖堂・・・・・ここ最近の結婚式場は和風の神殿を作らないところが多かったのですが、わが社はあえて新時代の神殿を提案します。


アクアチャペル(昼)

アクアチャペル(夜)



ブログ「ヴィラルーチェ・オープニングレセプション」にも書いたように、わたしはブライダル産業とは製造業であると思っています。「夫婦」そして「家族」を作るからです。結婚式場とは「夫婦工房」であり、「家族工場」なのです。
そして、そこで最大のキーワードとなるのが「結魂」です。
日本人の離婚が1年間で30万件を超え、なお増え続ける一方ですが、そのネガティブ・トレンドを食い止めるものこそ「結魂」なのです。そもそも縁があって男女が結婚するわけですが、「浜の真砂」という言葉があるように、数十万、数百万人を超える結婚可能な異性の中からたった1人と結ばれるとは、何たる縁でしょうか!



かつて古代ギリシャの哲学者プラトンは、元来1個の球体であった男女が、離れて半球体になりつつも、元のもう半分を求めて結婚するものだという「人間球体説」を唱えました。元が1つの球であったがゆえに湧き起こる、溶け合いたい、1つになりたいという気持ちこそ、世界中の恋人たちが昔から経験してきた感情です。
プラトンはこれを病気とは見なさず、正しい結婚の障害になるとも考えませんでした。
人間が本当に自分にふさわしい相手をさがし、認め、応えるための非常に精密なメカニズムだととらえていたのです。
そういう相手がさがせないなら、あるいは間違った相手と一緒になってしまったのなら、それは私たちが何か義務を怠っているからだとプラトンはほのめかしました。
そして、精力的に自分の片割れをさがし、幸運にも恵まれ、そういう相手とめぐり合えたならば、言うに言われぬ喜びが得られることをプラトンは教えてくれたのです。
わたしは、プラトンのいう球体とは「魂」のメタファーであったと思います。



また、17世紀のスウェーデンに生まれた神秘思想家スウェデンボルグは、「真の結婚は神的なものであり、聖なるものであり、純潔なものである」と述べました。
天国においては、夫は心の「知性」と呼ばれる部分を代表し、妻は「意思」と呼ばれる部分を代表している。この和合はもともと人の内心に起こるもので、それが身体の低い部分に下ってくるときに知覚され、愛として感じられるのです。この愛は「婚姻の愛」と呼ばれます。両性は身体的にも結ばれて1つになり、そこに1人の天使が誕生する。
つまり、天国にあっては、夫婦は2人ではなくて1人の天使となるのです。


なぜ人は結婚するのか



わたしは、プラトンとスウェデンボルグをこよなく敬愛しています。
そして、結婚とは男女の魂の結びつき、つまり「結魂」であると信じています。
そのことを『結魂論』(成甲書房)にも書きました。昨日オープンしたヴィラルーチェをはじめ、今後わが社は多くのウエディング施設を作っていく予定ですが、いずれも「日本一、離魂しにくい結魂式場」をめざしたいと思います。


2012年3月9日 一条真也