自然からのメッセージ

一条真也です。

仙台にいます。
予約していた第一タクシー仙台空港に到着しました。
やっと救われました。第一交通は北九州の誇りです!


救いの第一交通タクシー! 北九州の誇り!



これで、ようやく仙台駅方面に向かうことができます。
しかし、強風で高速道路も封鎖されており、一般道を走るとのこと。
相変わらず、ものすごく風が強いです。
はっきり言って、台風以上ではないでしょうか。


河北新報」4月4日夕刊



地方紙の雄として知られる「河北新報」夕刊の一面には、「“春台風”東北を襲う」という大見出しで、被害の状況を紹介していました。死者も出たとか。ちなみに、同紙のロゴの左横には、社葬を明日行う(株)あいあーるの広告が掲載されていました。
春一番」が吹かない年は異常気象になるという説があるそうです。
そんな話を聞くと、昨年に続いて嫌な予感がしますね。


津波の爪跡は消えていません



途中、津波の跡が一面に広がっていました。倒壊したままの墓も見えました。
まだ、あの大災害の爪跡は消えていないのです。
タクシーの運転手さんが、地震津波の体験談をしみじみと話してくれました。
最近、またマグニチュード5弱クラスの地震が続いているそうです。
ふと、タクシーの窓に白いものが舞い始めました。
雪です。なんと、4月4日に雪が降るとは!
まさに「なごり雪」です。同名の名曲は、伊勢正三が作って、イルカが歌いましたね。
運転手さんによると、宮城県では5月に雪が降ることもあるそうです。



ようやくホテルに到着し、部屋でメールのチェックをしていたら、地震がありました。
「早速、来たか!!」という感じですが、旅人のわたしと違って、あの未曾有の大震災から1年以上を経てもなお地震が続く東北の方々の心中を思うと、やりきれません。
今日は、飛行機の中で『原子力と宗教』鎌田東二玄侑宗久著(角川ワンテーマ新書)を読んだのですが、鎌田先生が昨年の大災害について「これまでも自然は警鐘を鳴らしてきましたが、今こそ日本を根底から立て直せというメッセージだという認識で、復興支援、風化させない努力をしていく必要があるでしょう」と描かれていました。まったく、その通りだと思います。それにしても、強風、なごり雪、そして地震・・・・・今日は、自然からのメッセージをたくさん受け取りました。


2012年4月4日 一条真也