仙台の社葬

一条真也です。

仙台空港から飛行機で福岡空港へ、そこから小倉へ帰ってきました。
今日は、11時から「セレモール仙台」で行われた(株)あいあーるの社葬に参列しました。同社の社長を長く務められた故・菊地徳氏の葬儀および告別式です。


あいあーる社葬に参列しました



宮城の冠婚葬祭王である菊地徳社長は、同じ業界に生きるという「業縁」のある方でした。また、「平安閣グループ」と呼ばれる全互連の大先輩であり、わたしも色々と御指導を受けました。特に、互助会業界の会合に顔を出し始めた頃、何かとわたしのことを気にかけていただき、「がんばれよ」と励まして下さいました。


互助会の仲間も全国から集まりました



今日は、全国から多くの互助会の社長さんたちが来られていました。わたしは、多くの「おくりびと」に送られて,菊地社長はさぞ喜んでおられるだろうと思いました。
アカデミー外国語映画賞を受賞した「おくりびと」が話題になりましたね。
でも、映画のヒットによって「おくりびと」という言葉が納棺師や葬儀社のスタッフを意味すると思い込んでいる人が多いようです。でも、それは違います。
おくりびと」の本当の意味とは、葬儀に参加する参列者のことなのです。
人は誰でも「おくりびと」です。そして最後には、「おくられびと」になります。
1人でも多くの「おくりびと」を得ることが、その人の人間関係の豊かさを示します。
菊地徳社長は、豊かな人間関係に恵まれて、人生を堂々と卒業して行かれました。
今日は、わたしも1人の「おくりびと」になりました。


ゴルフのグリーンをデザインした祭壇



それにしても、今日の葬儀は荘厳で素晴らしい内容でした。
何よりも、祭壇が最高に素晴らしかったです。
季節の花をふんだんに使い、桜まで飾られていました。そして、故人の最大の趣味がゴルフであったことから、グリーンが祭壇にデザインされていました。
日蓮宗・七面山妙音院住職である立花文康上人をはじめとする7人の僧侶による「南無妙法蓮華経」の読経は荘厳でした。メモリアルビデオの上映にあわせた仙台フィルハーモニー管弦楽団の演奏も素晴らしかったです。
菊地社長は、つねに「感動ある冠婚葬祭を」というのが口癖だったそうです。
また、「冠婚葬祭は単なるサービス業じゃない。結婚式と葬儀という人生に二大儀礼をお世話する究極のサービス業なんだ」とも言われていました。
さらには、「この世の中は、縁であふれている」とも・・・・・。
そのお言葉通りに、今日は菊地社長の縁の豊かさを示すかのごとく、大きな会場に入りきれないほどの参列者が集まりました。


菊地社長の思い出の写真コーナー



(株)あいあーるは、東日本大震災で被災された昨年、創立50周年を迎えられました。
そして、このたび、菊地社長のお孫さんである菊地隼・新社長が喪主を務められ、見事な挨拶をされました。自らが立ち上げた会社が無事に50年を迎え、後継者も立派に育って、さぞ満足のいく人生ではなかったでしょうか。
「弔電奉読」では、業界関係者で最初に、わが社の佐久間進会長の名前が読み上げられました。昭和9年生まれの菊地社長と10年生まれの佐久間会長は、1歳違いの同世代ということもあり、非常に親しい関係にありました。ちょうど、互助会の揺籃期にあって、この世代の大先輩たちが今日の業界発展の礎を築いて下さったのです。


菊地社長のメモリアルコーナー

「パレスへいあん」で直会が行われました



葬儀終了後は、山形の冠婚葬祭王である(株)ジョインの武田社長のレクサスに同乗させていただき、直会(なおらい)会場の「パレスへいあん」へと向かいました。
そこには、菊地社長の生前の姿が写った写真コーナー、愛用のゴルフ道具などを展示したメモリアルコーナーなどがありました。そして、大宴会場のメインには生前の菊地社長のハンサムな遺影が掲げられ、美しい花々が周囲を彩っていました。
わたしは、仙台名物である牛タン塩焼き、鰊そば、笹かまぼこ、ササニシキのおにぎりなどを頂きました。いずれも、すごく美味しかったです。


直会の会場ではずっと「芭蕉布」の曲が流れていました。
そういえば、この曲は葬儀の最後の場面でも流れていました。
あいあーる社員の方にお聞きすると、生前の菊地社長が一番好きだった曲だとか。
ゴルフを趣味とされる菊地社長は、沖縄のゴルフ場でプレーされることを何よりも楽しみにされていたそうです。沖縄の青い空と青い海も大好きだったそうです。
沖縄好きというところも佐久間会長と共通していますが、東北の冠婚葬祭の雄が南国・沖縄をこよなく愛したというのは意外でもあり、なんだか感銘を受けました。
業界の大先輩である菊地社長の葬儀に参列して、本当に多くのことを学ばせていただきました。仕事においても、人生においても・・・・・。
菊地徳様の御冥福を心よりお祈りいたします。合掌。



2012年4月5日 一条真也


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