韓国へ・・・・・

一条真也です。

今日から韓国へ行ってきます。
「東アジア冠婚葬祭業国際交流研究会」での視察です。
午前7時に羽田空港・新国際線ターミナルビルの出発ロビーに集合です。
わたしは、いま、赤坂見附のホテルに宿泊しています。
これは、そうとうに早起きしないと間に合いません。


これまでに何度も韓国を訪れました



今回の訪韓のメンバーですが、冠婚葬祭互助会の経営者、互助会保証(株)、それに学者の先生方です。今日24日は、昼頃にソウルに到着、そのまま在韓日本大使館を表敬訪問。それから、公正取引委員会を訪問してから、ホテルに到着。
ここで、ブログ「韓国からの訪問者」で紹介した張萬石氏(大田保健大学葬礼学科)の講和を聞きます。張氏とお会いするのは非才ぶりなので、とても楽しみです。見本が出たばかりの『図解でわかる!ブッダの考え方』(中経の文庫)をプレゼントしたいです。



わたしは、韓国の葬祭業界とは縁があります。2005年12月16日に韓国から北九州市のわがサンレー本社を訪問する視察団がやってきました。
ちょうど、その頃の韓国の葬儀環境は激変していました。
土葬が一般的ですが、近年は土地不足などで火葬が増えており、両大学を中心に「火葬先進国」である日本の視察が企画されたのです。大田保健大学と昌原専門大学の「葬礼指導科」の教授10名を含む、僧侶、学生ら52名の視察団です。
教授陣の顔ぶれは、哲学と宗教学の混成軍といった感じでした。
レセプション・パーティーで挨拶をしましたが、以下のような内容の話をしました。



北九州市は日本でもっとも韓国に近い都市です。
わたしは少年時代、海をながめるのが大好きな子どもでした。少年にとって、海の向こうはいつだって憧れの国であり一種の理想郷ですが、それが韓国だったわけです。
そのせいか、わたしはキムチ、ナムル、ビビンバ、チヂミ、サンゲタンといった韓国料理が大好物ですし、韓国焼酎の「真露」などは1人で軽く1本空けてしまいます。
テレビドラマや映画においても、当時の日本は大変な韓流ブーム。そして、「日本人から一番愛されているのはヨン様で、一番憎まれているのは将軍様です」と述べました。韓国の人々に馬鹿受けすると思いきや、みなさん一斉に複雑な顔をされたので、慌てました。南北に分かれているとはいえ、やはり同じ民族という意識があるようでした。



その後、「しかし、日本は韓流ドラマなど及びもつかない素晴らしい贈り物を二つも朝鮮半島からいただいています」と前置きし、「それは、仏教と儒教です。この日本人の心の二本柱ともいうべき両宗教は、中国から朝鮮半島をわたって、日本に入ってきました。そして、もともと日本にあった神道と共生して、三者は互いに影響し合い、また混ざり合いながら、日本人の豊かな精神文化をつくってきました。その果実が冠婚葬祭です」と述べました。その後、「日本の葬儀文化」という講演を90分ほどやりました。


2006年の韓国講演


その翌年、招聘を受けて韓国に行ってきました。
韓国の新聞社や大学から招かれ、講演および特別講義を行いました。
プレスセンターやいくつかの大学で、日本の冠婚葬祭について語りました。
それとともに、韓国の冠婚葬祭業の人々と親交を結びました。
さらに、その翌年の2007年には、拙著『ロマンティック・デス』(幻冬舎文庫)のハングル版が出版され、その出版記念講演が企画されました。
わたしの本がハングルに翻訳されたのは、『リゾートの思想』(河出書房新社)と『ハートビジネス宣言』(東急エージェンシー)に続いて3冊目でした。
なお、『ロマンティック・デス』のハングル語訳は張萬石氏がやって下さいました。


2007年の韓国講演



さて、現在のわたしの最大の不安は、ブログの更新です。
このブログ、開設してから今日までで、ちょうど800日間継続中なのです。
この記録がこれからも続くかどうかは、ひとえに韓国のネット環境にかかっています。
まあ、世界でも有数の「IT先進国」として知られる韓国ですから大丈夫だとは思いますが、油断はできません。それに、今回は超ハードスケジュールの日程で、毎晩遅くまで報告会や勉強会が開かれるとか。もし、時間がなくてどうしてもその日の日記ブログが書けない場合は、ストックしている書評ブログをUPします。
どうぞ、あらかじめ御了承下さい。それでは、行ってきます!


2012年4月24日 一条真也


*当ブログのすべての文章および写真の無断掲載を禁じます。
*当ブログにリンクを貼る場合は必ず事前承認をお願いいたします。
*当ブログ管理者へのご連絡、記事のご意見、ご感想などは、
公式サイト「ハートフルムーン」のメール機能をお使い下さい。