さらば、韓国!

一条真也です。

葬礼歴史博物館、ユートピア追慕館を視察して、今回の訪韓ミッションのすべての訪問予定は終了しました。いや、本当にハードな行程でした。
初日に両替したウォンを使う暇がまったくありませんでした。
一行は、サンゲタン料理の店で昼食を取り、そのまま金浦空港に向かいます。


これが、そのバスです┐(’〜`;)┌



しかし最後の最後に、またまたアクシデントが起きました。
なんと、バスの運転手が店の住所を忘れて、どうしても行き着けないというのです。
同じ道を何度も何度もグルグル回るバスの車中で、わたしたちの不安は大きくなっていきました。このまま無駄に時間を費やして飛行機の時間に遅れては大変です。
それで、サンゲタンは諦めて、とりあえず金浦空港に向かうことにしました。



度重なるトラブルの発生に、バスガイドの女性はシクシク泣いていました。
それを見ていたわたしも、悲しくなりました。日本では気の短いわたしですが、今日はまったく怒る気にはなりませんでした。ただただ、ガイドさんが気の毒なだけでした。
4日間でなんと5度もアクシデントを発生させたバスのドライバーにはビックリ仰天です。彼の顔を見ると、じつに人が良さそうな顔をしていて、拍子抜けしてしまいました。
まあ、これも旅の思い出のひとつと思えば、腹も立ちませんね。
わたしたちが金浦空港に着くと、旅行会社の上司が謝罪にやって来ました。
この人も、3泊4日のツアーで2度も謝罪に来て、なんだか気の毒でしたね。


ランチに「韓流丼」を食べました



空港でチェックインを済ませた一行は、遅いランチを取りました。
空港内のレストランで、カルビ焼肉の餡かけ丼のような料理を食べました。
キムチ付きで「韓流丼」とでも呼ぶべき一品でしたが、なかなかの美味でした。



食事を終えると、わたしは仁川空港から福岡へ帰るので、みなさんに別れを言って一行から離脱しました。別れるとき、なんだか、わたしだけが広い世界で1人きりになってしまうような気がして、とても寂しくなりました。
思わず、スギちゃんの真似で「ひとりぽっちは嫌だぜぇ」と独言しました。



1人でトラブル続きのバスに再び乗り込むと、さらに孤独感が襲ってきました。
ふとバスの窓の外を見ると、みなさんが手を振っていました。
特に腕がちぎれるほど激しく手を振ってくれている人がいました。
たしか、ペドロ&カプリシャスの「別れの朝」にそんな歌詞がありましたね。
まるで恋人を見送るかのようなその人の姿が、今も目に焼き付いています。



嗚呼、有情! 旅は道連れ、世は情け!
わたしもバスの中から必死で手を振り続けました。
本当は、みなさんを最後まで見送る「おくりびと」になるはずだったわたしは、反対に「おくられびと」になってしまいました。金浦空港から仁川空港までは、たった30分でした。
搭乗手続きを済ませたわたしは、フライトまで3時間以上もあるので、ひたすらブログを書いている次第です。今回の訪韓では、訪問先のみなさん、また同行して下さったみなさんに大変お世話になりました。心より感謝いたします。カムサハムニダ


2012年4月27日 一条真也