癒しのコトリンゴ♪

一条真也です。

コトリンゴって、知っていますか?
最近、わたしがハマッているミュージシャンです。
「ミュージシャン」よりも「シンガーソングライター」と呼んだほうがしっくりきます。
本名は三吉里絵子という女性ですが、わたしは日本が誇るアーティストの1人と思っています。なんというか、彼女の曲を聴くと、とても癒されるのです。


1978年に大阪に生まれた彼女は、5歳でピアノを始め、7歳で作曲をするようになったそうです。大阪、福岡、名古屋と転居して、高校卒業後は神戸の甲陽音楽学院に入学しました。卒業後は特別奨学生としてバークリー音楽大学に留学しました。
そして、そこでジャズ作編曲科やピアノ演奏科を専攻しています。
その後、学位を取得すると2003年にニューヨークに生活拠点を移し、05年の秋より自宅で曲作りを始めました。06年3月、自作のデモテープを坂本龍一氏のラジオ番組「RADIO SAKAMOTO」(J−WAVE)のオーディション宛に送りました。
友人の勧めによるものでしたが、それが坂本氏の耳に留まりました。
そして同年11月、「こんにちは またあした」でデビューすることになります。


わたしは、坂本龍一氏が彼女を気に入った理由が何となくわかります。
というのも、コトリンゴの声は坂本氏の夫人である矢野顕子さんにそっくりだからです。
「おいでよ」という曲など、矢野さんの「ごはんができたよ」に通じるものがあります。
矢野さん以外では、「黒のクレール」などを歌った大貫妙子さんにも似ています。


コトリンゴ」という名前ですが、自身が大好きな「小鳥」と毎日食べていた「りんご」を合わせたものだそうです。彼女の名前はアニメ映画「マイマイ新子と千年の魔法」の主題歌「こどものせかい」で一躍知られました。
この「マイマイ新子と千年の魔法」という映画、高樹のぶ子の自伝小説『マイマイ新子』が原作で、09年に片渕須直監督によってアニメ映画化され、文部省特選作品となりました。一見してスタジオジブリの作品風ですが、じつはスタジオジブリ魔女の宅急便」のスタッフが参加しています。そう、「マイマイ新子と千年の魔法」の片岡須直監督は、「魔女の宅配便」で監督補を務めていたのです。
それでも無名な映画で、配給宣伝もほとんど行われませんでした。
また、各種メディアもその存在を伝えることはありませんでした。
無名なまま上映公開が始まり、当初の集客は低迷しましたが、有志がネット署名など集めるようになりました。その結果、インターネットなどを通じて徐々に評価が広まり、結果的には1年以上のロングランとなりました。山口県防府市が舞台で、地元との良好な関係が話題となったそうですが、わたしはまったく知りませんでした。
でも、コトリンゴの主題歌を聴くと、映画の優しい世界が目に浮かんでくるようです。


わたしが最もハマっているのは、コトリンゴが往年の名曲をカバーしたナンバーです。
2010年9月に「picnic album 1」というカバーアルバムが出ています。
「恋とマシンガン (Young,Alive in Love) 」(フリッパーズギター)、「渚」(スピッツ)、「シカゴ」(クラムボン)、「AXIA〜かなしいことり」(斉藤由貴)、「悲しくてやりきれない」(ザ・フォーク・クルセダーズ)、「以心電信」(YMO)、「う、ふ、ふ、ふ、」(EPO)、「ノーサイド」(松任谷由実)などが収録されています。
最初の「恋とマシンガン (Young,Alive in Love) 」は絶品で、イントロを聴いた瞬間から、わたしはコトリンゴの世界へワープしてしまいました。もう最高です!!
ボサノヴァ風で、なんともいえぬ「癒し」のワールドを形成しています。
また、わたしは昔、斉藤由貴の大ファンだったのですが、彼女の名曲「AXIA〜かなしいことり」もコトリンゴの魔法にかかって、泣かせる大人のバラードになりました。


最近は、コトリンゴにハマっています♪



2011年1月には、「picnic album 2」というカバーアルバムも発表しています。
このアルバムには、洋楽のカバーナンバーが集められています。
「Downtown」(Petula Clark)、「Video Killed The Radio Star」(Buggles)、「Let Down」(Radiohead)、「I Want You Back」(The Jackson5)、「Hyperballed」(Björk)、「Hallelujah」(Jeff Buckley)、「She’s A Rainbow」(The Rolling Stones)、「Kiss Me」(Sixpense None the Richer)といった名曲が揃っています。最近のわたしは、永ちゃん以外では、コトリンゴの「picnic album 1」および「picnic album 2」を聴いて、ひたすら癒されております。
みなさんも機会があったら、ぜひお聴き下さい。癒されますよ!


2012年6月16日 一条真也