想像力の旅

一条真也です。

終戦の日」の今日、正午に自宅で黙祷しました。
Uターンラッシュのピークだそうですが、わたしは夏休みはずっと自宅にいます。
どこにも行かずにDVD三昧で、買い置きしていたいろんな作品を観ました。
話題になった「ピラミッド 5000年の嘘」も、やっと観ることができました。


「ピラミッド 5000年の嘘」公式サイトでは、以下のように内容が紹介されています。
「世界4大文明の一つ、古代エジプト文明の象徴として世界中の人々がその存在を知るギザの大ピラミッド。これは紀元前2700〜2500年代に建造されたと伝えられているピラミッドの中でも最大規模を誇り、クフ王の墓として知られている。しかし、私たちが今まで教えられ、学んできたこの常識が、すべて“嘘”だったとしたら・・・・・。
本作は、ギザの大ピラミッドに関して37年間にも渡る調査と研究を実施、6年間徹底的に検証して“真実”を導き出した物語であり、突飛な仮説に基づく夢物語ではない。
検証は考古学だけにとどまらず建築・物理・地質・数学・気候学・天文学など、多方面から冷徹な科学の視点で行われ、各々の分野の第一級の専門家の数々の驚くべき証言が、これまでの常識の無理、不合理を追及し、突き崩し、まったく新たなピラミッド像を浮かび上がらせる。人類史上最大の『嘘』を暴き、文明進化の歴史さえも覆してしまう本作の発表は、ピラミッドをめぐる学説の真偽に世界の注目が集まっている中で、強い衝撃と多くの論争を巻き起こそうとしている」


「ピラミッド」と「イースター島」のDVD



ブログ「古代エジプト展」にも書いたように、わたしは古代エジプト文明に非常に興味があります。これまで何度もエジプト訪問を計画しましたが、そのたびに直前に現地でテロ事件は発生して、家族や社員に止められ、泣く泣くエジプト行きを断念しました。
そんなわたしにとって、「ピラミッド 5000年の嘘」は興味深い内容でした。
ただ、そこで語られている驚愕の事実なるものは、すでに知っていることばかりでした。
オカルト的にも、特に新しい情報はなかったように思います。グラハム・ハンコックの『神々の指紋』やアンソニー・ウエストの『天空の蛇』などと内容が重なっています。
ピラミッドが現代人類にメッセージを残しているという点は同感ですが、マヤ暦による人類滅亡の年に当たる2012年に向けて商業的に作られた印象もありました。



ただ、この「ピラミッド 5000年の嘘」を観たことによって、わたしのロマン魂に火がつき、続けて日経ナショナル ジオグラフィック社のDVD「イースター島 文明崩壊の謎」を観ました。絶海の孤島イースター島には「モアイ」という謎の巨石文明が花開きました。この島の地下洞窟から明らかになる緑あふれる楽園の繁栄と崩壊のドラマはスリリングで、感銘を受けました。いわゆる宇宙人がモアイ像を作ったなどのオカルト的要素は一切なく、あくまでも学術的に考察されています。


「エリア51の真実」と「雪男伝説を追え!」のDVD



イースター島 文明崩壊の謎」が面白かったので、同じ日経ナショナル ジオグラフィック社のDVDである「エリア51の真実」と「雪男伝説を追え!」も観ました。
「エリア51の真実」のパッケージの裏には次のように書かれています。
「米国ネヴァダ州にある、極秘軍事基地エリア51。
米国政府は公式には存在を肯定も否定もせず、UFOとの関わりすら取り沙汰されたが、最近一部の機密が解禁。関係者がついに口を開いた。
極秘プロジェクトとは何だったのか。エリア51の真実に今、ナショジオが迫る!」
『エリア51』アニー・ジェイコブセン著、田口俊樹訳(太田出版)という本を読んでいたので(もうすぐ、このブログで紹介します)、このDVDの内容もよく理解できました。



また、「雪男伝説を追え!」のパッケージの裏には次のように書かれています。
「ヒマラヤ、北米にそれぞれ伝わるそっくりな『雪男伝説』の謎にナショジオが挑む!
ヒマラヤの“イエティ”と北米の“サスクワッチ”
2本足で歩く、ゴリラに似た大きな生き物は実在するのか?
足跡、頭皮、被害者へのインタビュー・・・・・探検家と科学者が、雪男の謎に迫る!」
これまた、『雪男は向こうからやって来た』角幡唯介著(集英社)という本を読んでいたので(この本も、もうすぐブログで紹介します)、このDVDの内容もよく理解できました。
DVDの最後で、霊長類学者が「イエティもサスクワッチも存在しないという可能性も受け入れなければいけない。でも、存在しないことを証明することは難しい。ある日突然、それらが発見される可能性もある」という言葉には重みがありました。


「サイエンス・ワールド」のDVDシリーズ



ナショナル ジオグラフィックの番組はいたずらにオカルトに走らず、その一方で未知の世界の可能性を否定しないので好感が持てます。ナショナル ジオグラフィックのDVDといえば、「サイエンスワールド」シリーズがあり、わたしも何枚も持っています。
アトランティス 消えた大陸」「ピラミッドの神秘」「宇宙からの交信」「地球外生命」「地球移住計画」「月〜MOON〜」「ネス湖 伝説の真実」「バミューダ・トライアングルの謎」「ストーン・ヘンジ」といったタイトルが並びます。
わたしは全作品を観ましたが、特に「ネス湖 伝説の真実」が名作でした。
これらのDVDも久々に観直してみたくなりました。



わたしが小学生の頃、夏休みに学校の図書館から『20世紀のなぞとふしぎ』という本を借りたことがあります。そこには、ネス湖の怪獣、ヒマラヤの雪男、空飛ぶ円盤、イースター島の巨石像、そしてピラミッドの謎などが紹介されていました。
少年だったわたしは、それらの謎をワクワクしながら想像したものです。
今年の夏休み、わたしは4枚のDVDによって、エジプトへ、イースター島へ、ネヴァダ州の秘密基地へ、ヒマラヤの山奥へと想像上の旅をしました。
そして、小学生だった頃へと時間を超える旅をしました。
想像力の旅のおかげで、心豊かなひとときを過ごせたように思います。


2012年8月15日 一条真也