世界平和パゴダ再開

一条真也です。

今日は、わたしにとって忘れられない日となりました。
閉鎖されていた「世界平和パゴダ」が、ついに再開したのです。


再開した世界平和パゴダ



これまでの経緯については、ブログ「世界平和パゴダ」ブログ「大僧正のお別れ会」ブログ「世界平和パゴダ再訪」ブログ「ミャンマー大使館」ブログ「ブッダ・ミッション」などに書いてきた通りです。詳しくは、そちらをお読み下さい。


威厳に満ちたミャンマー

ウ・ヴィマラ長老(左)とウ・ケンミェンタラ僧(右)



昨日、北九州市小倉の松柏園ホテルに3人のミャンマー僧が来られました。
ミャンマー仏教界の最高位にあるウ・エンダパラ三蔵位大長老を筆頭に、新たにミャンマーから世界平和パゴダに派遣されたウ・ヴィマラ長老とウ・ケンミェンタラ僧です。
ウ・ヴィマラ長老は1964年9月16日生まれの47歳、マンダリン仏教大学教授でもあります。ウ・ケンミェンタラ僧は1981年6月15日生まれの32歳、インドとスリランカで厳しい修行をされました。新しく赴任されたお二人は昨夜は松柏園ホテルに宿泊されましたが、今夜から世界平和パゴダで生活されます。
つまり、本日をもって「世界平和パゴダ」が再開されたことになります。
お二人とも、とても清々しい目をされ、かつ威厳に満ちておられます。
まさに、宗教者としてのオーラを存分に放たれていました。


記者会見のようす



また、この度、ミャンマーと日本両国の仏教交流及び親善のため、また再開された「世界平和パゴダ」の健全な運営を目的に「ミャンマー・日本仏教交流委員会」が発足しまし、松柏園ホテルで記者会見が行われました。
ミャンマー・日本仏教交流委員会」のメンバーは以下の通りです。
委員長:佐久間進サンレーグループ会長)
委員:鎌田東二京都大学こころの未来研究センター教授)
委員:井上ウィマラ(高野山大学准教授)
委員:井上幸一(農業資源開発コンサルタント
委員:八坂和子(宗教法人世界平和パゴダ理事)
委員:佐久間庸和(株式会社サンレー社長)


佐久間委員長に委嘱状が手渡されました



テレビ、新聞を中心に多くのマスコミが取材に訪れました。
最初に、エンダパラ大長老とキン・マゥン・ティン駐日ミャンマー大使より、サンレーグループ佐久間進会長に世界平和パゴダ運営の委嘱状が手渡されました。


エンダパラ大長老の挨拶

駐日ミャンマー大使の挨拶



それから、ウ・エンダパラ三蔵位大長老より挨拶がありました。
大長老は「ミャンマーと日本両国の友好の証である世界平和パゴダが今日から再開され、まことに喜ばしい。テーラワーダ上座部)仏教の普及によって、日本人の心の安らぎに貢献できることを願っています」と述べられました。
続いて、キン・マゥン・ティン駐日ミャンマー大使より「今回の世界平和パゴダ再開によって、両国の仏教交流と親善が進むことを願っています。日本のみなさまにも広く協力をお願いいたします」として、世界平和パゴダ運営のための募金の協力を日本人に呼びかけられました。振込先は、以下の通りです。
三井住友銀行 五反田支店
口座番号:普通 8416742
口座名義:WORLD PEACE PAGODA FUND AMBASSADOR KHIN MAUNG TIN


挨拶する佐久間委員長



続いて、「ミャンマー・日本仏教交流委員会」の佐久間進委員長が挨拶しました。
佐久間委員長は、「世界平和パゴダはビルマ戦線での戦没者の慰霊塔のようなイメージが強いですが、もともとパゴダとは聖なる寺院です。この聖地を一日も早く復活すべく微力ながらお手伝いさせていただくことになりました。わたし個人としては、日本が無縁社会を乗り越えるための拠点にもしたいと考えています」と述べました。


挨拶する八坂和子委員



委員の中では、八坂和子氏とわたしが記者会見に参加しました。
八坂氏は「世界平和パゴダの歴史は、ウ・ケミンダ大僧正とともにありました。御縁あって私が看取らせていただきましたが、ウ・ケミンダ大僧正が亡くなられたことによって、パゴダの第一幕は下りました。そして、いま、第二幕が上がりつつあります。この先のストーリーはまだ誰にもわかりません。これから、皆さんと一緒に力を合わせて素敵なドラマにしていきたいと思います」と、非常に感動的な挨拶をされました。


最後に、わたしも話しました



そして最後にわたしもマイクを持って話させていただきました。
「『無縁社会』とか『孤族の国』といった言葉があります。日本人のこころの未来は明るいとは言えません。このような状況を乗り越えるシンボルに世界平和パゴダはなり得ると思います。日本で唯一の上座部仏教の聖地であり、ブッダの骨を収める仏舎利も有していることから観光的資源としても大きな可能性を持っています。さらには、建築デザインも素晴らしく、平和のモニュメントとしての意味も限りなく大きいと言えます。わたしは、将来的に広島の原爆ドームと同じく『世界文化遺産』にすることも夢ではないと考えており、ぜひ、ユネスコに申請したいと思っています。諸々のことを含めて、世界平和パゴダの意義と重要性を広く発信していきたいです」と申し上げました。
ユネスコ世界文化遺産申請のアイデアは大使から大変喜ばれ、会見終了後には「全面的に協力させていただく」とのお言葉を頂戴しました。



記者会見は2時間以上にわたって続きました。
その模様は早速、今夕のTVニュースで放映されます。以下の通りです。
18:00〜19:00「こんばんは北九州」(NHK)
18:15〜19:00「今日感NEWS」(RKB)
18:15〜19:00「NEWS5ちゃん」(FBS)


三蔵法師孫悟空親子(?)



また明朝、「朝日」「毎日」「読売」「西日本」の各紙で報道されるようです。
会見終了後、ホテルのロビーでエンダパラ三蔵位大長老、佐久間委員長とともに記念撮影しました。悩める三蔵法師を助ける「孫悟空親子」として、これからもわたしたち父子は全力で頑張る所存です。すべてはブッダのお導きのままに・・・・・。


*このブログ記事は、1993本目です。


2012年8月29日 一条真也