MOON MUSIC♪

一条真也です。

今日は、ネアンデルタール人の遺伝子を現代の人類が継承しているかもしれないという大ニュースに歓喜しました。
ネアンデルタール人たちが月を見たように、わたしたち現生人類(ホモ・サピエンス)の祖先である古代人たちも月を見上げました。
世界中の古代人たちは、人間が自然の一部であり、かつ宇宙の一部であるという感覚とともに生きていました。
そして、死後への幸福なロマンを持っていました。その象徴が月です。彼らは、月を死後の魂のおもむくところと考えました。
月は、魂の再生の中継点と考えられてきたのです。
多くの民族の神話と儀礼において、月は死、もしくは魂の再生と関わっています。
規則的に満ち欠けを繰り返す月が、死と再生のシンボルとされたことはきわめて自然だと言えるでしょう。ということで、今夜はネアンデルタール人に関わる大発見を記念して、「月」に関する音楽を次々にお届けしましょう。
題して、「ネアンデルタール音楽祭」です!!



まずは、べートーヴェンの「月光」から。
べートーヴェンは、「音楽こそは人間の魂を天上に引き上げる直接芸術である」と言いました。わたしは、葬儀こそは直接芸術であると思っています。
この「月光」を聴いていると、本当に魂が月に引き上げられるように感じますね。


そして、ドビュッシーの「月の光」です。
わたしはドビュッシーが大好きです。
以前、ブログ「癒しの音楽♪」で紹介した「牧神の午後への序曲」とともに、この「月の光」もよく聴きます。彼の音楽は非常に神話的な香りに満ちていますね。


最後は、グレン・ミラー・オーケストラの「ムーンライト・セレナーデ」です。
大都会の夜に似合う、とてもオシャレな曲です。
わたしの母は、映画「グレン・ミラー物語」が好きで、わたしが子どの頃に料理や洗濯をしながら、よく「ムーンライト・セレナーデ」を鼻歌で口ずさんでいました。
そういえば、もうすぐ母の日ですね。


2010年5月7日 一条真也