出版界の木下藤吉郎

一条真也です。

東京に来ています。
今日は、全互協の広報・渉外委員会を終えたあと、いくつかの打ち合わせをしました。
そして、夜は久々に造事務所の堀川尚樹さんに会いました。
このブログでは、わたしの本の編集者などを紹介してきました。
そうです、今回は堀川さんを紹介いたします。


                        堀川尚樹さん


造事務所は、編集プロダクションの雄として知られています。
『世界の神々がよくわかる本』(PHP文庫)など、多くのベストセラーを世に送り出してきました。そして、堀川さんは造事務所の副社長です。現場の最高責任者でもあります。
最初に会った5年前は平社員だったのに、いまは副社長になっていました。
わたしは、前代未聞のスピード出世に驚くとともに、たいへん嬉しく思いました。
そして、堀川さんに「あなたは、現代の木下藤吉郎ですね!」と言いました。



わたしも、これまで彼とは色々な本を一緒に作ってきました。
最初は『100文字でわかる世界の宗教』(ベスト新書)でした。
今でこそ監修書も増えてきましたが、この本は、わたしが初めて監修した本でした。
本の監修をするのは偉い学者の方ばかりだと思っていたわたしは、「監修者」という響きが何だか嬉しくて、見本を池袋の造事務所まで取りに来たことをおぼえています。


                宗教がわかれば、世界が見える!


その次は、『「あの人らしかったね」といわれる 自分なりのお別れ〈お葬式〉』(扶桑社)という実用書を、他の造事務所のスタッフさんと作りました。
そして、再び堀川さんと一緒に『開運!パワースポット「神社」へ行こう』(PHP文庫)を作りました。このときの表紙に出てくる男性は堀川さんにソックリでした。(笑)


                  神社に行くと、元気になれる!


それから、『よくわかる伝説の「聖地・幻想世界」事典』『よくわかる「世界の怪人」事典』(ともに廣済堂文庫)、『本当は面白い世界の神々』(双葉社)などを作りました。
いずれも、わたしは監修者として関わりましたが、とても楽しい仕事でした。

堀川さんは小豆島の出身です。壺井栄の「二十四の瞳」の舞台です。
なんでも、堀川さんの友人が映画版「二十四の瞳」にたくさん出演したそうです。
そのときの大石先生役は、田中裕子さんだったそうです。
“ザ・地縁社会”小豆島から来た堀川さんは、大阪の関西大学法学部を卒業し、名古屋の法律専門の出版社を経て、現在は、“ザ・無国籍社会”池袋の造事務所で面白い本を次々に造っています。彼自身も読書好きで、本当に出版を愛している人です。



                   おおっ! カラオケ「二刀流」

                    堀川さんとともに歌う


いま、出版界は厳しい冬の時代にありますが、これまでに堀川さんと一緒にあたためてきた企画が色々あります。いつか、彼と一緒にベストセラーを世に問いたいものです。
一緒に「東京の止まり木」ことカラオケ・スナック「DAN」に行ったところ、ガンガン歌って、しかもメチャクチャうまいので、常連衆が驚いていました。
堀川さんは、桑田佳祐桜井和寿の「奇跡の地球」とか猿岩石の「白い雲のように」などのデュエット曲を、1人でマイク2本を使って声色を器用に使い分けて歌いました。
まさに、カラオケの「二刀流」です!
今夜は、久しぶりに出版界の戦友に会えて、嬉しい夜でした。
堀川さん、ぜひ、また面白い本を一緒に作りましょうね!


2010年11月12日 一条真也