1000本目のブログ

一条真也です。

おかげさまで、ついにブログ記事が1000本目になりました。
昨年の2月14日に開設以来、401日目での1000本達成です。
ここまで早かったようで、反対にずいぶん時間がかかったような気もします。


                  ついに1000本目になりました


これまで、さまざまな話題をブログに書いてきました。
じつは、わたしはブログというものが苦手でした。
正直に言うと、今でも違和感がありますね。
特に、「匿名ブログ」というものには根本的に不信感を抱いています。
自分の名前や立場を隠して他人を誹謗中傷する「匿名ブログ」について、哲学者の故・池田晶子氏は、著書『私とは何か』(講談社)で次のように述べました。
「憎悪や嫉妬、揶揄や中傷、すなわち人間の感情の低劣な部分ばかりが、まるで汚物をこそ好んで群がる蝿の群のように、そこに集まってくる」
なんでも、日本には異常に匿名ブログが多いそうです。
しかし、欧米では実名で自分の意見を表明するというのがブログの目的です。
わたしも、きちんと自分の正体を明かして、意見を表明してみたいと思ったのです。


                     出張中も書きました


それから、ブログをはじめて、思わぬ効果がありました。わが社の社員のみなさんが、社長であるわたしの考え方をよく理解してくれるようになったのです。
これまでも、社長訓示であるとか、社内報でのメッセージなどにおいて、ずいぶん社内向けのメッセージは発してきたつもりですが、それらの比べ物にならないほど、ブログの効果は絶大でした。みんな、わたしのブログを読んで、わたしの考えや想いを知り、理解し、あるいは共有してくれるようになりました。
まあ、わたしの居場所が明白になってしまうのと、私生活が少々知られてしまうデメリット(笑)を除けば、ブログというのは本当に社長と社員のコミュニケーション手段として優れていると思います。
また、各種の進発式や懇親会、忘年会、新年会、社員旅行などの社内行事についても、ブログに思い出の写真を掲載すれば、みんなの「こころ」が一つになります。



さらには、ブログは緊急連絡網としても使えます。
11日に東日本大震災が発生したとき、わたしは東京出張中でした。みんなが心配してくれたようですが、無事に飛行機に乗り込み、北九州に帰ってきました。すぐ、ブログで無事だったことを報告し、各地の社員がそれを読んで安心してくれました。
電話や社内メールで、わざわざ「社長は無事でした」と通達を流すのも変ですし、このような場合には本当にブログは便利だと痛感しました。


                    社員旅行でも書きました


そんなことを、ある出版人にお話したところ、非常に興味を持たれたようで、いま、『ブログ・マネジメント』という本の企画が進行しています。
その方に言わせると、わたしは「日本一ブログを書く社長」なのだとか。
日本一かどうかは知りませんが、たしかに、たくさん書いてはきました。
当然ながら、基本的に会社ではあまり書きません。
でも、自宅の書斎や、出張先のホテルでたくさん書きました。
出張で移動中のときも飛行機や新幹線やサンダーバードやモノレールの中で書きました。社員旅行のときも、バスの中や旅館で書きました。とにかく、毎日、書きました。
いまや、わたしの「天下布礼」にブログは欠かせません。



ここまでの、節目となるブログ記事は以下の通りです。
  1本目 「ブログはじめました!」  (2010年2月14日)
100本目 「SOMEDAY」   (2010年3月23日)
200本目 『葬式は必要!』  (2010年4月20日)
300本目 「3つの記念日」  (2010年5月20日)
400本目 『小暮写真館』  (2010年6月26日)
500本目 「隣人の時代」  (2010年8月5日)
600本目 「孔子との対話」  (2010年9月24日)
700本目 『日本精神の研究』  (2010年11月7日)
800本目 「紫雲閣忘年会」  (2010年12月18日)
900本目 「新年祝賀会(宮崎)」 (2011年1月29日)



わたしのブログを読んで下さる方々には、心より感謝しております。
ブログという電子メディアを通じて、書き手と読み手には「電縁」というものが生まれます。この「電縁」も、有縁社会を成す大切な「えにし」の一つです。
あなたとの「電縁」を頂けたことに、感謝の気持ちでいっぱいです。
これからも、頑張って書きますので、よろしくお願いいたします。
ブログは、だいたい1000本を超えると、シナジー効果が生まれるそうです。
わたしのブログも、さらに多くの方々に読まれるかもしれません。
天下布礼」のための、さらに大きな力になってくれそうです。


                  これからも、頑張って書きます!


最後に、東日本大震災の後遺症で揺れる今、1000本目を迎えたのも何かの意味があると思います。東北では身元不明遺体があまりにも多いので、ついに火葬をあきらめて、土葬を実施するそうです。
とにかく、死者の尊厳も含めた「人間尊重」を今後もブログで訴えていきたいです。
本日、東京で(社)全互協の緊急理事会が開催されます。
東日本大震災への被災地の支援についても、決定すべきことが多々あります。
夜が明けたら、スターフライヤーに乗って東京に向かいます。


2011年3月22日 一条真也