裁判員に選ばれました

一条真也です。

ブログ「司法修習生講演」に書いたように、昨日は司法修習生のみなさんの前でお話ししました。その後の懇親会では、裁判員制度について意見を交換しました。
わたしが「裁判員制度というのは、いかがなものか。法律のプロに対しての礼を欠いているような気がする」と述べたところ、みなさんから多くの異論が出ました。
なんでも、法律のアマである裁判員の判断は、意外とプロの受けが良いそうです。
一般人の常識的判断というものが、予想以上に大きく見直されているそうです。
みなさん、弁護士を目指しているだけあって、非常に弁が立ちます。
若き法曹の徒からの集団口撃に遭って、わたしはタジタジになりました。


昨日は、司法修習生に講演しました

講演後、「裁判員制度」について激論を交わしました



そんなことを話していたら、なんと今日、わたしが本当に裁判員に選ばれました。
なんでも日当は上限1万円で支給されるそうです。
でも、問題は日当などではなく、時間です。
ただえさえスケジュールが立て込んで時間破産寸前なのに、これは困りました!
でも、国家の決めたことですから、国民であるわたしは従うしかありません。
それが、日本国の国民としての義務だからです。


国民としての義務には従うしかありません



ウソぴょ〜ん! わたしが裁判員に選ばれたというのはウソです。
今日は「エイプリルフール」なので、一発かましてみました。
今日がエイプリルフールだということはすっかり忘れていたのですが、朝起きてから思い出して「何かウソを言わねば」と思ったのです。
本当は、自身の「難病ネタ」「離婚ネタ」、自社の「倒産ネタ」、さらには誰かが亡くなったという「訃報ネタ」を書けば衝撃度が高いのはわかっています。
しかし、人間としてそれは道に外れます。それをやっちゃあ、オシマイです。
ですから、苦肉の策というか、落とし所としての「裁判員ネタ」を思いついた次第です。



でも最近、わが社の幹部が2人、実際に裁判員に選ばれました。
彼らも要職にあり、いろいろと忙しいのに大変です。
でも、国家のために企業の経営者として協力するしかありません。
ちなみに、裁判員になったことは会社に報告してもよい(というか、報告しなければ無断欠勤にされてしまう)のですが、裁判の内容は一切話してはならないそうです。
裁判員になったこともブログなどで告知してはならないそうです。
ですから、「裁判員に選ばれました」というブログ記事は最初からありえないわけです。
こんなことを書くと、司法当局の目に止まり、「裁判員をエイプリルフールのネタにするなど不謹慎な!」と怒りを買うか、反対に「この人は裁判員制度に理解がありそうだな」と関心を買うか、いずれにせよ何らかの理由で、わたしが本当に裁判員になるかもしれません。まあ、それなら、それでもいいですけどね。人生、何事も勉強ですから。
でも、本当に選ばれたときはブログで報告することは出来ませんので、ご了承下さい。



さて、エイプリルフールといえば、2010年4月1日のブログ「ブログ閉鎖のお知らせ」は、書いた本人が戸惑うほどの大反響でした。
「ウソぴょ〜ん」というセリフも受けて、流行しました。
わたしには、もうあれを超えるウソ記事は書けません。
というか、すでに「この男は、エイプリルフールにウソをつく人間だ」と思われてしまったので、どんなウソをついても意外性が小さいのです。
それでも、あえて書いたのは「孔子文化賞まで受賞した「一条真也は、もはやウソなどつかないはず」という思い込み(?)を衝いてのイチかバチかの賭けでした(笑)。



昨年は、東日本大震災の直後で、エイプリルフールどころではありませんでした。
あれから1年、日本が少しでも平穏になっていれば嬉しいことです。
もちろん、原発や電気料金や消費税値上げなど、まだまだ多くの問題を抱えてはいますが、ユーモアとしてのエイプリルフールを楽しむ余裕がある社会は健全だと思います。
もっとも、大事なのはウソをついた後の「ウソぴょ〜ん」です。
最後までウソをつき通すのは、人として許されませんね。
ということで、明日はわが社の入社式が行われます。


2012年4月1日 一条真也