月のうた♪

一条真也です。

ネアンデルタール音楽祭」第3弾は、日本人による「月のうた」です。
わたしは、ネアンデルタール人たちは月を見上げて人間の生命を想い、また死後の世界を想い、埋葬という営みをはじめたのではないかと考えています。
そんな「月」と「死」を結んだネアンデルタール人にぴったりの歌が日本に存在します。
RUIの「月のしずく」です。RUIとは、柴崎コウのことですね。
なにしろ、この歌は映画「黄泉がえり」の主題歌であり、死後の世界から蘇った歌手が歌う「死者のうた」なのです!


それから、鬼束ちひろの「月光」。
静かな情念というか、透明な想念というか、非常に幻想的な歌ですね。
わたしは、鬼束ちひろという人の歌はあまり聴いたことがないのですが、この「月光」は魂に響くような名曲だと思います。


そして最後は、われらが桑田佳祐の「月」です。
わたしは、桑田佳祐というミュージシャンの本質はブルース・シンガーであると思っています。だから、森進一や前川清の歌を歌わせても天下一品なのです。
この「月」も、日本が誇るブルース・シンガーの本領発揮といえるでしょう。


桑田佳祐も、月を見上げるのでしょうか。
彼は、ネアンデルタール人について、どう思っているのでしょうか。
サザンオールスターズの初期の名作に「Oh!クラウディア」という名曲があります。
わたしは、ぜひ、「Oh!ネアンデルタール」という曲を彼に作ってほしいです。
いや、ほんとに。


2010年5月8日 一条真也