「裸の島」を観る

一条真也です。

今日は、早朝から松柏園ホテルの神殿で「月次祭」が行われ、その後、「平成心学塾」が開催されました。
簡単な講話の後、みんなで1960年製作の日本映画「裸の島」を鑑賞しました。
もちろん、営利目的の上映ではありません。勉強会の中での無料鑑賞です。
映画を観た後、さまざまな感想を述べ合いました。
家族や儀式の意味についても考え、非常に有意義な時間となりました。


                  親が子の棺を運ぶ悲しさ

                  僧侶が経を読む意味とは                 


「裸の島」については、 2月28日のブログに詳しく書きました。
また、拙著『葬式は必要!』(双葉新書)でも紹介しました。
そのせいで、この映画を観たいという人が増えてきました。
アマゾンなどのネットでもDVDを購入できます
ぜひ、一人でも多くの方々に観ていただきたいと思います。
ノーベル文学賞作家のソルジェーニーツィンも、強烈な印象を受けたそうです。
日本映画史、いや世界映画史に残る最高傑作の一つだと思います。

これほど、日本人の「こころ」を見事に描いた映画はありません。
これほど、家族の有難さが身に染みる映画はありません。
そして、これほど葬儀の必要性がわかる映画はありません。
ここには、現代人が抱えるさまざまな問題を解決する糸口があるように思います。
最小不幸社会」を実現する具体的なビジョンさえ見えてくる気さえします。


2010年6月18日 一条真也