尖閣ビデオ

一条真也です。

9月7日、沖縄・尖閣諸島近海で海上保安庁の巡視船に中国漁船が衝突しました。
11月4日、巡視船から撮影されたビデオ映像が「YouTube」に投稿されました。
その話題性からアクセス数も膨大で、すでに複数のコピーが出回っています。
このブログも日頃から「YouTube」には大変お世話になっていますが、その威力のものすごさを改めて思い知らされた気がします。
昨日お会いした「出版寅さん」こと内海準二さんが、ちょうど今、尖閣問題の本を編集されています。昨夜は、この話題で内海さんと意見を交換しました。


                尖閣ビデオ問題を報道する「朝日新聞


グーグルを追い出した中国ですが、高度情報化社会としての「ネット社会」においては情報の統制など、ほぼ不可能だということがわかります。

わたしは、このブログで政治的な発言をすることは極力避けています。
しかし、今回の問題については、どうしても一言だけ言いたいです。
犯人捜しより国益を守ってほしい。
国益を守らない政権や政党など、国民は絶対に支持しません。



今日も早朝から『世界一わかりやすい論語の授業』(仮題、PHP文庫)の執筆作業をしていました。『論語』は中国と日本の「こころ」の架け橋です。
今回の問題で、日中関係が悪化することは、もちろん悲しいです。
ブログ「孔子との対話」にも書きましたが、おそらく孔子は嘆いていると思います。
そして、ビデオの投稿者に対しては、こう言うのではないでしょうか。
「義を見て為ざるは勇なきなり」と。 


2010年11月6日 一条真也