明日のうた♪

一条真也です。

ブログ『希望のつくりかた』にも書いたように、「幸福」と「希望」は似て非なるものです。
幸福が「継続」を求めるのに対して、希望は「変化」と密接な関係があるからです。
希望を語った言葉で、わたしが大好きな言葉があります。
風と共に去りぬ」の主人公スカーレット・オハラが最後につぶやいた次の言葉です。
“Tomorrow is another day.”
マーガレット・ミッチェルの原作を翻訳した大久保保雄は、「明日は明日の風が吹くのだ」と訳していました。「水曜ロードショー」で初めて映画「風と共に去りぬ」が登場したときは、たしか「明日に希望を託して」という日本語に直していました。
そう、「希望」という言葉は、「明日」という言葉につながっているのです。
そこで、今度は、「明日のうた♪」を紹介したいと思います。
最初は、桑田佳祐の「明日晴れるかな」です。


ブログ「明日晴れるかな」で、すでに一度取り上げたことがあります。
7月14日のことでした。そのとき、北部九州に記録的大雨が降ったのです。北九州市でも紫川が氾濫し、旦過市場が水浸しになりました。ちょうど、そのとき、わたしは出張中でした。遠く離れた地に居たので、社員も家族も心配でした。そこで、雨が上って晴れるようにとの祈りを込めて、「明日晴れるかな」について書いたのです。
明日、北部九州は大雨ではなく、大雪に見舞われるそうです。
明日、桑田佳祐紅白歌合戦で復帰します。


次は、FUNKY MONEY BABYSの「明日へ」です。
ブログ「希望のうた♪」では、彼らの「希望の唄」を紹介しました。
「希望の唄」と同じく、「明日へ」も前向きでポジティブな曲です。
格差社会に貧困社会、無縁社会などと呼ばれて嫌な世の中ですが、みんな、希望を捨てずに明日へ向かって生きていかなければなりません。そのための応援ソングです。


応援ソングといえば、ウルフルズの「明日があるさジョージアで行きましょう編」も元気が出ます。2000年に作られたので、もう10年以上も前のヒット曲です。
その頃、わたしは口髭を生やしておりました。
そこで、この歌をカラオケで歌うときは、「新しい上司はフランス人 鼻の下にはヒゲがある」とか、「ある日 突然考えた どうして俺はヒゲ生やしてるんだろう」などといった具合に、とにかく全篇を替え歌にしました。
自分では、「明日があるさ〜ヒゲを生やしましょう編」などと言っていました。
なんというか、「のんきな父さん」ぶりが炸裂ですな(苦笑)。
しかし、その頃のわたしは絶体絶命のピンチにありました。会社も存亡の危機にあり、この歌が流行した直後の2001年10月1日に社長に就任したのです。
今から思えば、一番精神的に苦しいときに、良い歌にめぐり合えたものです。
「明日があ〜る〜さ♪」と歌っていれば、本当に未来が明るくなるような気がしましたか



明日があるさ」という曲には、歌う人間も聴く人間も元気にしてしまう不思議なパワーがたしかにありました。この曲のオリジナルは、坂本九の「明日がある」です。
考えてみれば、坂本九ほど、人生の応援ソングを歌った人もいないでしょう。
上を向いて歩こう」、「見上げてごらん夜の星を」、「涙くん、さよなら」、「幸せなら手を叩こう」・・・・・彼の歌は、いつも働く人、夜間の学校に通う人、さまざまな問題で悩んでいる人たちを励ましてきました。わたしは会社の新年会でいつも一曲歌うのですが、2011年は坂本九の「ジェンカ」を歌おうと思っています。


2010年12月31日 一条真也