悲しみのうた♪

一条真也です。

今日は、いよいよ大晦日ですね。
昨日の「明日のうた♪」に続いて、「悲しみのうた♪」を紹介したいと思います。
前に「「悲しいうた♪」を紹介しましたが、今度は「悲しみのうた♪」です。
「明日」の次が「悲しみ」ということで違和感を感じる方も多いことでしょう。
それには、ある理由があります。「明日のうた♪」を考えていたとき、わたしの脳裏には、ある歌のフレーズが流れていました。
「明日という字は明るい日と書くのね♪」というフレーズです。
てっきり、その曲の題名には「明日」という字が入っているかと思っていました。
でも調べてみると、アン真理子の「悲しみは駆け足でやってくる」という歌でした。
それで、「明日」の次が「悲しみ」になったわけです。


次は、安全地帯の「悲しみにさよなら」です。
デビュー曲の「ワインレッドの心」で衝撃的なデビューを果たした安全地帯。
玉置浩二の圧倒的な歌唱力で大きな存在感を示してきました。
でも、玉置浩二本人いわく、この曲が一番のお気に入りだそうで、「10年に一度、出会えるかどうかという曲」とさえ言っていたそうです。


TBSの「ザ・ベストテン」に人気ドラマ「ふぞろいの林檎たち」の中井貴一がゲスト出演したことがあって、この「悲しみにさよなら」が大好きだと発言していました。その後、ベストテンのスタジオで中井貴一は、この曲を歌う玉置浩二の姿を見守っていました。
しかし、石原真理子の著書『ふぞろいな秘密』(双葉社)によれば、彼女はこの2人と関係があったのですね。今から考えると、非常に興味深いシーンでした。
それにしても、芸能界史に残る暴露本は双葉社刊行だったのですね。
拙著『葬式は必要!』、『ご先祖さまとのつきあい方』の版元と同じだったとは!(苦笑)


最後は、浜田省吾の「悲しみは雪のように」です。
もともとは1981年9月発売のアルバム「愛の世代の前に」に収録され、同年の11月にシングルリリースされた曲です。
92年に81年リリース 曲のリメイク版が作られ、フジテレビ系ドラマ「愛という名のもとに」の主題歌として採用されました。それで大ブレークしたのです。
愛という名のもとに」は、野嶋伸治が脚本を書いたドラマでした。
7人の男女が大学のボート部で青春時代を共に過ごし、社会に出てゆきます。
3年後、恩師の葬儀、仲間の一人の自殺未遂をきっかけに彼らは再会を果たします。
TBSの「男女7人夏物語」や「男女7人秋物語」に対抗して、フジテレビが作った「男女7人冬物語」といった感じでしたが、なかなか考えさせられるシリアスな内容でした。
拝金主義への批判、ボランティア参加など、現代的テーマが込められていましたね。
鈴木保奈美唐沢寿明江口洋介洞口依子、中野秀雄といった、ちょうどわたしと同世代の人々が出演していましたが、あれからもう20年近くも経つのですね。
でも、いつ聴いても、主題歌の「悲しみは雪のように」は心に沁みる名曲だと思います。
今日は小倉にも雪が降っています。このまま大雪になるのでしょうか。
雪は、わが家の庭のハリーの墓の上にも降り積もるでしょうか。


2010年12月31日 一条真也