「有縁社会」の構築を

一条真也です。

いま、福岡空港に向かう車の中で、このブログを書いています。
明日、沖縄県沖縄市に「中部紫雲閣」がオープンするので、これから沖縄に飛びます。
今朝の「西日本新聞」に、一昨日の「路地裏オトナ塾」の記事が出ていました。
ブログ「西日本新聞講演」に書いたイベントで、わたしは第1回目の講師を務めました。


                 「西日本新聞」4月18日朝刊


テーマは「故郷で死ぬということ」でした。
会場は、北九州市小倉北区の「西小倉市民センター」でした。
小倉は、わたしの故郷です。その故郷で「故郷で死ぬということ」について話しました。
故郷とは「先祖」と「隣人」とともに暮らす場所であり、人の心が最も安定する場所。
そんな場所で人生を卒業していけることの意義をお話しました。



孤独死が増えて葬儀すら行われない日本の「無縁社会」は、国際社会あるいは人類史の視点から見ても明らかに異常です。家族や近所はもとより、趣味などが同じ人との関係を大事にする「有縁社会」を新たに構築すべきだと訴えました。
また、葬儀とは亡くなった人の生きた証となります。
家族など残された人が新たな人間関係を築くための儀式としても必要です。
さらに、周囲の人にきちんと別れを告げるためにも、自分の歴史や付き合った人たちを振り返る「生前ノート」を記録しておく必要性を指摘しました。

 
                 『思い出ノート』で人生の記録を


新聞社の方が参加者に感想を求めたところ、特にこの「生前ノート」の話が参考になったという方が非常に多かったようです。
わたしは、『思い出ノート』(現代書林)という生前ノートを作りました。
多くの方々に、かけがえのない人生を記録していただきたいと願っています。


2011年4月18日 一条真也