中部紫雲閣竣工式

一条真也です。

昨日から沖縄に来ています。
今日、沖縄県沖縄市に「中部紫雲閣」がオープンしました。
その竣工式を行い、普天間宮から神官の方に来ていただきました。


                   オープンした中部紫雲閣

                  ひときわ目を引く大型店です 

                  岸壁に「サンレー」の看板が


おかげさまで、サンレーグループで45番目、沖縄県では5番目のセレモニーホールになります。ひときわ目を引く大型店で、岸壁の上には「サンレー」の看板が。
なんだか、西部劇みたいな雰囲気です。
「アパッチ砦」ならぬ「サンレー砦」といったところでしょうか?
竣工式が終了した後、設計を担当された「ちねん設計」、建設を担当された「琉輝」の両社に感謝状と金一封を進呈させていただきました。


                     竣工式のようす


その後、「施主挨拶」で以下のような話をしました。
大震災後のわが社は、被災地の埋葬サポートと避難所での隣人祭り開催を準備しています。すなわち、「死者の尊厳」と「生者のコミュニティづくり」という2つのミッションを与えられているわけです。これは、そのまま日本復興にとっての最重要ポイントです。
現代人は、さまざまなストレスを抱えて生きています。しかし、「血縁」という縦糸と「地縁」という横糸があれば、心安らかに生きていられます。
これこそ、人間にとっての真の「幸福」の正体ではないかと思います。
「幸福度世界一」とされるブータンの人々は宗教儀礼によって先祖を大切にし、隣人を大切にして人間関係を良くしています。
だから、しっかりとした縦糸と横糸に守られて、世界一幸福なのです。


                  沖縄の素晴らしさを訴えました


ブータンの人々が世界一幸福な人々なら、日本一幸福な人々とは誰でしょうか。
わたしは、沖縄の人々ではないかと思います。
沖縄の結婚式も葬儀も、日本で最も多くの人々が参列します。沖縄では、人間関係というものが何よりも優先され、冠婚葬祭でのつきあいが最重視されるのです。
また沖縄の人々は、日本中のどこよりも先祖と隣人を大切にします。
わたしたちが幸せに生きるためには、どうすべきか。
わたしは、何よりも、先祖と隣人を大切にすることが求められると思でいます。
まず、死者を忘れないということが大切です。わたしたちは、いつでも死者とともに生きているのです。死者を忘れて生者の幸福など絶対にありえません。最も身近な死者とは、多くの人にとって先祖でしょう。先祖をいつも意識して暮らすということが必要です。
もちろん、わたしたちは生きているわけですから、死者だけと暮らすわけにはいきません。ならば、誰とともに暮らすのか。まずは、家族であり、それから隣人ですね。



沖縄の人々は、ブータンの人々と同じく、その「こころ」に血縁の縦糸と地縁の横糸をしっかりと張っているのです。だから、どんな苦難にも「なんくるないさ〜」と言いながら、前向きに生きることができるのかもしれません。
しかも、沖縄がすごいのはそれだけではありません。
沖縄の人々がよく使う「いちゃりばちょーでい」という言葉は、「一度会ったら兄弟」という意味です。沖縄では、あらゆる縁が生かされるのですね。
まさに「袖すり合うも多生の縁」は沖縄にあり!
「守礼之邦」は、大いなる「有縁社会」なのです。 
すべての日本人が幸せに暮らすためのヒントが沖縄にはたくさんあります。
来年は、沖縄の「本土復帰」40周年となります。
今こそ、すべての日本人は「沖縄復帰」するべきです。
そして、幸福力としての「沖縄力」を身につけなければならないと思います。


        「この館カデナの基地に近けれど さらに近きはニライカナイよ」
 

大震災後、東京などから沖縄へ移住する人が増えているそうです。
今年から大分事業部および宮崎事業部は沖縄に本社を移し、わがサンレーは北九州、北陸、沖縄の三本部制となりました。
そして、本日、沖縄市に待望の「中部紫雲閣」がオープンしたわけです。
場所は嘉手納基地のすぐ近くです。どうやら騒音問題などで住民と米軍がうまくいっていないようなので、ここで「隣人祭り」をすればいいと思います。
もちろん、わたしたちサンレーがお手伝いさせていただきます。
わたしは施主挨拶の後で、次のような短歌を披露しました。
「この館カデナの基地に近けれど さらに近きはニライカナイよ」
ニライカナイ」とは、沖縄人にとっての死後の理想郷、すなわち天国です。
この会館から、多くの御霊を平和なニライカナイへお送りしたいと思います。


                      神酒拝戴


それから、新里支配人から「決意表明」を受け取りました。
その後は、全員で記念撮影してから、「直会」を開催しました。
最初に、サンレーグループ佐久間進会長が挨拶。
普天間宮の神官の音頭により、泡盛で乾杯。
それから会食しながら会話に花を咲かせ、最後はサンレー沖縄の高橋相談役の音頭で「末拡がりの五本締め」で、直会を締め括りました。
いよいよ、沖縄から日本全国に向って天下布礼の風を吹かせる時が来ました。



 くじけずに なんくるないさ言ふこころ いま沖縄(うちなー)が大和を救ふ  (庸軒)




                  すぐ目の前が嘉手納基地です


2011年4月19日 一条真也