悲しみ癒す歌、古里へ

一条真也です。

さっき、小倉の自宅に戻ってきました。
何気なく今朝の「朝日新聞」を開いたら、社会面にココペリの記事を発見。
今朝、わたしは沖縄にいたので、まったく知りませんでした。


                  「朝日新聞」4月20日朝刊


ココペリは北九州を代表する」夫婦デュオで、わたしとも非常に縁が深いのです。
わたしが初めて作詞を手掛けた「また会えるから」に曲をつけて歌ってくれました。
鎌田東二さん作詞・作曲のサンレー社歌「永遠からの贈り物」も歌ってくれています。


                   「西日本新聞」4月20日夕刊


また、「西日本新聞」の夕刊にも彼らの記事が出ていました。
わたしの取材をしてくれたこともある吉村次郎さんが担当記者でした。
ブログ「幸福論」で紹介した記事を書いてくれた方です。
ブログ「西日本新聞講演」で紹介したイベントに出させていただいたのも、吉村さんとの縁でした。その吉村さんが、まさかココペリを取材するとは!
不思議な縁のめぐり合わせに、この世が「有縁社会」であることを痛感しました。



縁によって、わたしが出会ったココペリの2人は東北の被災地出身でした。
夫の「チャーボー」こと千葉仁志さんは陸前高田市、妻の「カズミ」こと一美さんは盛岡市、ともに岩手県の出身です。
7年前に北九州市に移り住み、わが松柏園ホテルで結婚式も挙げてくれました。
披露宴では、多くの彼らのファンの人たちから祝福されていました。
そして、昨年には待望の長男・玲音ちゃんも生まれました。



チャーボーの実家は海辺から300メートルの場所にありました。
そこには、70歳のお父さんと71歳のお母さんが暮らしていました。
津波警報を聞いてすぐに近所に住むおばさんを連れて、高台にあるチャーボーの母校に避難しましたが、そこも濁流に巻き込まれました。
両親は九死に一生を得ましたが、おばさんは遺体で発見されたそうです。
チャーボーの同級生、先輩、バンド仲間といった知人の半数が亡くなったか行方不明だそうです。ココペリの2人は、古里に元気を取り戻してほしいと願いを込めて、震災の義援金を募りながらライブを続けているそうです。
チャーボーは古里への想いを込めた新曲も作り、ライブで歌っているとか。


義援金ライブも素晴らしいですが、やはり古里の人たちに彼らの歌そのものを聴いてほしいですね。2人は5月の連休明けに帰省するそうですが、古里でぜひ歌ってほしい歌があります。そう、グリーフケア・ソングである「また会えるから」です。
2008年11月18日にCDが発売されて以来、日々、多くの遺族の方々の心を慰めています。この歌を、被災者の方々の前で、ぜひ歌ってほしいと思います。
チャーボーの哀しみを秘めたハスキー・ボイスと、まさに天国を連想させるカズミのエンジェル・ボイス・・・・・ココペリの美しいハーモニーが被災地に響けば、愛する人を亡くした人たちの深い悲しみも少しは癒されるのではないでしょうか。


              グリーフケア・ソングCD「また会えるから


2011年4月21日 一条真也